episode222 ページ22
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休みの日に外に出るなんていつぶりだろうか。
松本の家に行って以来...かな。
もともとダラダラするのは苦手でアクティブな方ではあったけど、高校生になってからはそんこともなくて。
休みの日も家で勉強したりしてた。
たまに松本が家に来たり、電話したり。
それくらいで、人との約束で外に出るのは久しぶりすぎた。
風斗はいつもよりオシャレな格好をしている。
背が高いからそれだけで目立つのに、風斗はにやけているから余計に目立っていた。
(なぜニヤけている...？)
何をしていても楽しそうだった。
2人でご飯を食べているだけで、買い物しているだけで。
究極、となりに並んでいるだけでも満足したような顔をしている。
｢...風斗、楽しそうだね｣
｢そりゃ、デートだもん。翔くんも楽しい？｣
｢えと...うん...！｣
松本なら、楽しくない？って聞きそう。
風斗は逆なんだな。
目の前でソフトクリームを食べている風斗を見ながら思った。
俺の答えに嬉しそうにした風斗は子どもみたい。
風斗と一緒にいるのは気が楽でいい。
何も考えず、そばにいるだけでいいのだから。
そんなふうに考えるのは風斗に失礼だろうか。
｢翔くん、次はあっちだよ｣
｢ま、待ってよ｣
風斗は楽しそう。
風斗に手を引かれるままついてって、時間も忘れて過ごしていた。
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2017年6月4日 20時
