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episode86 ページ6
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｢...そっかあ...ずっと俺のことだけ...｣
反復されると、恥ずかしさが増す。
なぜか嬉しそうに恥ずかしそうに松本はニコニコしている。
松本は俺のこと、どんな気持ちで見ているのだろう。
俺が松本のことを好きと知っているのに、どうして一緒にいてくれるのだろう。
(松本って分からない...)
からかわれてるのか、俺は...？
｢たまには2人で帰ろう｣
｢...う、ん...｣
甘い。
なんて甘い笑顔だ。
智くんとはちがう意味で、松本は甘い。
急激に俺に甘くなった気がするのは気のせいか。
｢...っわ、...｣
ちゅって、おでこにキスされた。
(えっーーー)
｢また明日｣
｢あえ...う、うん...｣
ぽかんとしているであろう俺にふふっと笑って、松本は公園からいなくなった。
な、なんだよ今の...。
え、なんでキスした...。
なんであんな甘い顔する...？
わっけわかんない...。
だけど...。
｢...かっこよかった...｣
松本は相変わらず意味がわからないけど。
以前に増して、松本がめちゃくちゃかっこよく見える俺はいよいよ末期かもしれない。
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2017年2月17日 18時
