episode227 ページ28
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結局あの日は二宮に何を買うか決まらないままだった。
松本も途中から櫻井へのプレゼント探しに夢中になっていたし。
アクセサリーはどれも二宮に似合う気がして、全部買ってしまいたくなる。
｢決まんないな...｣
学校でもネットでアクセサリーを見ては二宮を見て合わせてみる。
やはり、二宮には何でも似合うなと相葉はにっこり笑った。
(ニノは可愛いからアクセサリーが似合うな)
相葉の視線に気づいた二宮が気味悪そうに相葉を見た。
｢何ですか...｣
｢えっ？いや、別に？｣
二宮にバレないようにと携帯を隠そうとしたが、時すでに遅し。
二宮にバッチリと調べているサイトを見られてしまっていた。
｢アクセサリー？相葉さん、欲しいんですか？｣
きょとんとした二宮の問いかけに、相葉は曖昧に答える。
二宮はふーん、なんて興味なさそうに言いながらまた机へと向かってしまった。
これでもうサプライズという選択肢はなくなる。
クリスマスプレゼントとしてアクセサリーをあげたら二宮はやっぱりと笑うだろうか。
｢相葉くん、買うの決まった？｣
相葉の元へとやってきた松本が、二宮に聞こえないよう小声で聞いてきた。
｢決まんないよ...｣
もうバレたようなものだし。
それでも相葉はちゃんと二宮にプレゼントしたかった。
｢どれがいいのかな...｣
｢俺に聞くよりもさ、女子に聞きなよ｣
ニノは女々しいとこあるからいいと思うよ、と松本。
それはいい！と相葉も松本の意見に賛成した。
でも同じ学校の女子に聞いたりしたら二宮にもバレてしまうからと。
相葉は他校の知り合いにお願いしようと、ある人に連絡したのだ。
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2015年11月1日 21時
