episode225 ページ26
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放課後、松本の勉強会が終わったあとに相葉と松本は2人でショッピングモールへと来ていた。
背が高くてカッコいい相葉と松本が2人で並んで歩けば、それはそれは目立っている。
2人にとってはもう普通のことだから、気にもせず2人で買い物をする。
｢わあ〜、迷うね〜｣
｢なにが？｣
ひとり色んな物を見てひとりで楽しんでいる相葉。
松本は何も聞かずに着いてきたから、相葉が何を買いたいのかも分かっていない。
今2人がいるのはアクセサリーショップ。
相葉は色々と見て回っている。
｢相葉くんアクセサリー欲しいの？｣
｢俺じゃなくて。クリスマスプレゼント買いたいの｣
ニノにか、と松本はすぐに分かった。
可愛らしいアクセサリーを棚に戻して、相葉はまた新しいアクセサリーを手に取る。
二宮のことになると相葉はいつも楽しそうだ。
｢去年はあげたの？｣
｢ううん。さすがに男友達にもらうのは気持ち悪いかなって思って｣
去年まで相葉と二宮はただの友達。
でも今年はちがう。
恋人ではないけど、ただの友達とは言えない。
｢今年は俺の想いも伝わってるわけだし、ちゃんとあげたいの｣
クリスマスプレゼントだなんて、二宮はどんな反応をするのだろうか。
誕生日プレゼントならまだしも、クリスマスプレゼントを素直に受け取る姿が松本には想像できなかった。
それに、クリスマスイブである12月24日は相葉の誕生日。
二宮はそんな時期にちゃんと受け取るのだろうか。
｢来年は一緒にいられるか分からないからね｣
高校を卒業したら、お互いにちがう道を進むから来年のクリスマスなんてどうなっているか分からない。
大学に進学する二宮はすぐに自分のことを忘れてしまうかもしれない。
二宮はモテるから、すぐに彼女が出来るかもしれない。
だから、今年のクリスマスだけでもプレゼントをあげたいのだ。
寂しそうに相葉が笑うから、松本も寂しくなる。
いくら二宮の態度で相葉のことを友達以上に思っていることは分かっても、相葉は不安に決まっている。
早く二宮も想いを伝えてあげたらいいのにと松本はいつも思う。
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作者名：ぽっぷ
| 作成日時：2015年11月1日 21時
