秘密/真緒 ページ29
中学3年時代
「いいから熱中症ってゆっくり言ってみてよ真緒〜…」
真緒「だから!何回も言うけど無理だって言ってるだろ!」
「なんでさ。別に減るもんじゃないじゃん!デメリットもあるわけじゃないのに」
真緒「そう言っていっつも俺はデメリット食らってばっかだろ?」
「うぐっ…この作戦ももうできないか…(ボソッ」
真緒「聞こえてるかんな!もう、早く帰るぞA。親が心配してるだろ?」
教室で私たち2人が会話をする。いつも通りのこと。
私の前を歩く真緒は苦笑しながらも手を引っ張ってくれる。いつも通りのこと。
「はぁい…」
真緒「だらしない返事だな。そこは、はい!だろ?」
「うぇーい」
真緒「さっきよりも酷くなってるぞ!」
「(アンタは私の母親かっての…)」
真緒「…って、そんなことよりもまた凛月のやつどっかで寝てるだろ…また探さなくちゃ。はぁ…」
「(お母さんだ。苦労人を通り越してお母さんだよこの人)」
もう1人の幼馴染、凛月は私たちとは違うクラスで凛月の担任の先生は帰りの会が早く帰る時間が早いのだ
私と真緒のクラスが帰りの会を終わる間の時間を使って木の日陰でスヤスヤと気持ちよさそうに待っている
これもいつも通りのこと。
でも多分、今日でいつも通りは無くなるかもしれない
「ねぇ真緒」
真緒「ん?なんだ?」
「1つ質問したいことがあるんだけど」
真緒「お前から質問なんて珍しいな。明日雪降るのか?」
いつもみたいに冗談まじりの笑みを浮かべる真緒。そう、いつも通りのこと。
「今夏ですーっ!!質問私だってする時があるんだよ!?」
真緒「あー、はいはい。で?なんの質問なんだ?」
「コホンッ…えーっとね、単刀直入に言うね。真緒と凛月の第1志望校ってどこ?私2人と同じところにしたいんだー」
真緒「志望校?俺たちの?」
「うん。小さい頃からずっと一緒にいたでしょ?幼稚園、小学校、中学校って。だから高校も大学も同じがいいなーって思ってて」
いつもみたいにニコニコみんなに好かれる笑みで笑う。そう、いつも通りのこと。
真緒「それ…は……」
「…」
真緒「…ごめん。言えない」
「…そっか」
あぁ、ほらまた申し訳なさそうな表情でこっちを見る。そんな顔するなら言ってくれればいいのに。
真緒と凛月、2人して私に秘密ごと。言えばすべて終わりなのに。
白けちゃったらいつも通りじゃなくなるじゃん。言えば終わりなんだよ?
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ちぃずっきーに(プロフ) - 千秋最高でした(゜゜)リクで翠くんお願いします! (2018年7月21日 12時) (レス) id: efd0ffb758 (このIDを非表示/違反報告)
箏音(プロフ) - 真白の彩菜さん» 了解です!リクありがとうございます。 (2018年6月17日 21時) (レス) id: 8f3c8700fc (このIDを非表示/違反報告)
真白の彩菜(プロフ) - 真白友也くんお願いします! (2018年6月17日 17時) (レス) id: afa74f3125 (このIDを非表示/違反報告)
箏音(プロフ) - メイさん» 了解です!リクありがとうございます。 (2018年6月10日 23時) (レス) id: 8f3c8700fc (このIDを非表示/違反報告)
メイ(プロフ) - にーちゃんお願いします! (2018年6月10日 19時) (レス) id: 11a946e9bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:箏音 | 作成日時:2017年8月26日 23時