教室に閉じ込められた件について＋α【あんスタ】 (ページ28)

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続きページ28

凛月視点

「じゃあ私のことが好きでも嫌いでもなかったら普通なんですか？」

凛月「だからそうじゃないって言ってるでしょ？」

「じゃあ本当なんなんだ…」

別に好きとかそういう感情はない。ただ、なんとなくからかいたくなるだけ。コイツ限定で。

でもそれだけで恋だ好きだ何だかんだ言われるのも嫌だ。でも嫌いでもない。

隣にいるのがまーくんと一緒にいるような感じでどこか違うけど、落ち着くのだ。…落ち着く？

凛月「嘘でしょ…」

「凛月さーん？」

凛月「…ちょっとタンマ。こっち見ないで」

「いきなりそんなこと言います？…でも私、見ないでって言われると見たくなるタイプなので見ます！」

凛月「ちょっ、見るなって言ってるでしょ…！？」

抵抗していると手を無理やり解かれ俺の目にアイツの顔がクリーンに映る

「なーんだ、何も顔付いてないじゃないですか。てかその前に顔が見えないんですけど…つまんないの」

暗くてコイツには見えなかったのだろう。…今外が暗くて本当よかった…

もし見えていたら俺のコイツに対するプライドがズタボロになるところだった。

凛月「まぁ、俺にはアンタの顔がはっきりと見えるけどねぇ…？」

暗くて見えないと知ったらなぜか元気が取り戻してきた。まぁ夜は活動期間だし…？納得するよねぇ

「吸血鬼特有ですかこんにゃろ。自慢しやがって…」

凛月「事実を言ったまでだし。アンタたち人間とは違うってこと覚えといてよね」

「でも最近は昼も少しずつ調子が良くなっている感じはしますよ？これも大きな変化ですね！」

にぱっと俺の大嫌いな太陽のような無邪気な笑顔を向ける

凛月「…はいはい。早く帰るよ」

少し早足でアイツを困らせてみる

「身長高いからいちいちついていくのが大変なのに本当意地悪ですね！」

凛月「俺は普通に歩いたらこんな感じだけど？」

「ううっ…やっぱり意地悪だ！」

なんて言うアイツの歩くペースに合わせてまたゆっくりと歩き出す

「いつもはどんどん行くのにペースに合わせてくれてる…？どうしよう、ついに凛月さんが壊れた！」

凛月「今日は調子がいいから弄らないだけ。勘違いしないでよねぇ？」

「やっぱりいつもの凛月さんだ。あぁ、明日憂鬱だな」

そう口で言いながらも嬉しそうに笑う君の笑顔にまた好きになっていく…なんて少女漫画っぽいこと言ってみたり

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「好きと嫌いの境界線」