わたしの歌ときみの声２ (ページ6)

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母「あなた…！！」

蒼飛「父さん！！」

マネ「岩音さん！！！」

わたしが病院に着いた頃には

もうすでにお母さんと蒼飛がいて、

マネージャーさんと一緒に

お父さんに必死に声をかけていた。

ピッピッピッピッ

母「あなた、あなた！
っ、英之さんっ、！！」

蒼飛「あ、ねぇちゃんきた！」

母「っ、Aっ、お父さんが、っ」

『っ…
お父さん、おとーさんっ！！』

ピッピッピッピッ

ドラマでしか聞いたことのないような嫌な音が

病室に響き渡る。

ピッピッピッピッ

…嫌だ、嫌だよ

お父さん、いかないで

わたしまだ、お父さんに言いたいこと、

たくさんある

お父さんから教えてもらうことも、

まだあるはずだよ

…こんなの、はやすぎる

だめだよ、絶対に、そんなのだめ

だってだって、お父さんのことを必要としてる人は

この世界に、たーくさんいる

ファンの人、置いてくの？

あんなにいつも応援してくれてるじゃん

鬱陶しいほど、ファンレター届くじゃんか

バンドの人たちは？

いつもいつも支えてもらってたじゃん

お父さんいなくなったら

【STONEROCK】成立しないよ…？

わたしたちは…？

わたしは、どうしたらいいの_______？

『っ、おと、っ、おとうさん、』

ピッピッピッピッ

『や、いや、だよ、っ』

ピッピッピッピッ

『おいて、かないっ、でっ、』

ピッピッピッ

『ひとり、っに、しなっいでっ、よっ』

ピッピッピッ

『っっ、

おとーさんっっ！！！！！！』

ピーーーーーーーーー

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