ほんとのこと ページ25
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貴方side
大山田さんと別れて、何時間か経った今。
暑いから、お墓近くの木の陰に入って
ひたすらに
これから来るであろう人を待っている。
ほんとに来るのかな…
なんて、大山田さんを疑い始めたとき、
「はぁ〜着いた」
「ここが…」
「2人とも、暑い中お疲れ様」
と、3人の人がやってきて、
お父さんのお墓の前で止まった。
「じゃあ、お参りしましょうか」
女の人の言葉で、場は突然静かになる。
わたしはそっと、3人に近づいた。
「…よしっ、じゃあ帰りましょう」
「じゃあな、父さん」
「また来ます」
「遠いところ、わざわざありがとうね」
「とんでもないです！」
「しっかし暑いなぁ〜」
「……え、」
「ん？母さんどうした？
………え、、」
「お二人とも、どうしたんですか？」
「………A、？」
『・・・・・・』
名前を呼ばれ、
わたしは、ゆっくり頷いた。
「A…！！！」ｷﾞｭｯ
すると、女の人…
_________いや、お母さんに
抱きしめられた。
母「A…A…
よかった…生きてた…」
『・・・・』
母「私たちが…
私たちがどれだけ心配したと思っているの…！！
もう…」ｸﾞｽｯ
『・・・・』
母「メールしても返信ないし、電話も出ないし
どこで何やってんのか…ほんっとに……
あーよかったぁ」ｸﾞｽｯ
『・・・・』
蒼飛「……ねぇちゃん」
『・・・・』
蒼飛「…どこ、行ってたんだよ」
『・・・・』
蒼飛「…何も言わないで出て行くとか、さ…」
『・・・・』
蒼飛「………めちゃくちゃ、心配した」ｷﾞｭｯ
何年かぶりの家族とのハグは
これまで以上に温かかった。
．
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作者名：ビッキー | 作成日時：2019年3月21日 22時
