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貴方side
大山田「…それに、」
『・・・・・・』
大山田「家族の仲が悪くて、誰よりも悲しむのは、」
…やめて。
言われなくてもわかってるよ。
だから、言わないで_____
大山田「…お父さんだよ。」
『・・・っ』
大山田「…」
『・・・』
…お父さん。
岩音家に絶対必要な存在。
家族のことを誰よりも大切にしていた人。
だからきっと、仲が悪いことを知ったらガッカリする
…でも、どうしたらいいかわからないよ…
お父さんなら、どうする…?
大山田「…最後に、もう1つ」
『・・・・・。』コクン
大山田「…実は、英之に毎年会いに来てるの、僕だけじゃないんだ。」
…え、?
大山田「今年はまだ来てないみたいだから、待ってたらきっと会えるよ」
…それって、
大山田「…じゃ、僕はこれで。
いろいろ言っちゃってごめんね」
『・・・・・・』ガシッ
【それってだれですか】
大山田「…それは、自分の目で確かめてみてよ」
『・・・・・・』
大山田「僕にできるのはここまで。
あとは、Aちゃん。キミ自身が決めることだ。」
『・・・・・・』
大山田「…じゃあ、またね」
『・・・・。』ペコリ
ここからは、わたし自身で決めること。
わたしは……
…でも、会ったところで、きっと何もできない。
だったら、会わずに帰ったほうが…
《お父さんの死をちゃんと受け止めなあかん。
逃げてたらあかんよ、Aさん》
…お父さんの死を受け止めるって、
どういうことなんだろうね
すばるくん、
わたし、わかんないよ…
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作者名:ビッキー | 作成日時:2019年3月21日 22時