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*4話 ページ4
「あの…?」
心配して顔を覗き込むと、彼はさらに顔を背けた。
「申し訳ありません、その…貴女の様な女性を見るのは初めてなので」
それを聞いた途端、さらに涙が溢れてきた。「貴女の様な女性」つまり、先生も私の事を不気味に思っているのか。
「ごめんなさい、そろそろ帰ります…」
私はその場から走り去った。ずっとずっと…疲れるまで走った。気づいた時には、灯も少なく…人の気配すらない場所で立ち尽くしていた。
「あら、此処は…?」
「おんやぁ〜?綺麗なお嬢さんが1人で何してらっしゃるんで?」
「!」
振り返ると、そこには大柄な男達が三人立っていた。
「お、凄ぇ上玉じゃねぇか!」
「お嬢さん、悪いようにはしねぇからこっちに来な」
この男達はおそらく「人攫い」だろう。こんな時は慌てず、冷静に行動しなくては。
「申し訳ありませんが、そこを退いて下さいませんか?」
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作者名:神霧 狼騎 x他2人 | 作成日時:2019年2月19日 13時