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●4話 ページ4

「精神的ストレスなどにより、一時的に喋れなくなる病気でね。しかしAさんの場合、母親を亡くしたショックでいつ元に戻るかが分からなくてね…」

そんな…もし、このまま声が戻らなかったらお母さんの好きなあの歌が歌えないじゃない…!

「どうしたら元に戻るの?」

私は、携帯で文字を打ち込んで画面を見せた。

「毎日、喋る練習をしていればいずれは元に戻るよ。大丈夫、私も協力するから」

こうして、私のリハビリが始まった。まぁ、リハビリと言っても発声練習とかだけどね。ちなみに、今日は山田君達が付き合ってくれるらしい。

「まずは(あ)の段からな、あーいーうーえーおー。ほら、やってみろ」

『〜〜〜〜!』

チッ…全く声になってないじゃん。

「大丈夫か?無理すんなよ?」

わーい、頭撫でくれた( ´ ▽ ` )相変わらず、二郎は優しいね。

「Aさんに触るな、童◯」

えっと…もう一回発声練習しよっと。

「あ…え…お…」

え、今…?

「A…お前、今声が戻らなかったか?!」

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作者名:纏糸 | 作成日時:2019年2月15日 9時

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