学園長室の段(前編) ページ4
*
アニメで何度も見た忍術学園の門。
まさか生で見られる日がこようとは。
いつの間にかぐしゃぐしゃだった顔も元に戻り
さっきまでの恐怖心よりこれからの展開への興奮が勝っていた。
『あのもう大丈夫なので、おろしてほしい…です。』
七松「む、そうか!逃げるんじゃないぞ!」
『はい』と返事をすれば門の中へ案内された
これから学園長の元へ連れていかれるらしい。
だけどその前に
小松田「入門表にサインして下s……ぃ」
好っっ(訳:すき)
来ると思ってた、お決まりのパターン!!
私を見て少し固まったが、入門表と筆を渡してきた
慣れない筆で名前を書く。
夜月A
小松田「あ、ありがとうござま〜す」
そう言いそそくさと逃げるようにその場を後にした小松田さん。
そんな露骨に怯えなくても……!!
*
学園長「よくぞいらして下さいました、天女様。
わしはこの忍術学園の学園長をしておる、大川平次渦正です。
横にいるのは…」
『へむへむ!ですよね…知ってます』
「では忍たま乱太郎のことも…」と続ける学園長に私は『はい』と素直に答えた。多分これからここでお世話になるだろうからなるべく隠し事はしたくない。
それから名前と歳、いつの時代から来たか
それと誰にも危害を加えるつもりはないとゆうことを説明した。
だけどまあそう簡単に信用を得ることはできなくて
食満「言うのは容易い」
そんな事言われたって信じてとしか言いようがない。
だけどその反応ってことは、やっぱり先代の天女たちはろくでもない奴らだったのだろう。あるあるだね〜
静まり返る学園長室に雨音だけが響く。
学園長「ひとまず天女様にはこの学園で生活をして頂き、事務の仕事などを手伝ってもらいますぞ」
行く宛のないわたしだし、大好きな忍術学園で生活なんて願ったり叶ったりなんだけど
潮江先輩たちは当然嫌そうな顔をしている。
『わかりました、
私にできることでしたら精一杯がんばります!』
これでも10歳、事務仕事なんて想像もできないけど…
ここで生き抜くためにはやれることをやるしかない!!
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ようちゃん(プロフ) - 面白いです!続きまってます! (3月1日 14時) (レス) id: e74ec347f9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かるた | 作成日時:2024年2月25日 16時