大嫌いなひと【不死川実弥】

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「いつ言った」






『……え？……』






「俺がいつお前のこと嫌いだなんて言った？







『…はい、？…』









「…嫌いなわけがねーだろ、お前のこと無茶苦茶に犯してやりてェと思うぐらい好きなのに」





『……………なっ……』






「俺がどれだけお前の事好きなのか、いい加減気づけよ」






徐々に近付いて来る顔

それは数センチさきで止まり、





「…A」







『っ、……！』



彼の指先が首筋に触れた

あまりの恐怖に肩を震わせる

ただ首を触られているだけなのに
あの時の、首を絞められた恐怖が全身を埋め尽くす






「あぁ、その顔…」


「お前のその怯えてる顔、大好きなんだよなァ」






目の奥が熱くなり、じんわり歪む視界の中で、彼は確かに笑っていた





「その顔してる時はお前の頭ん中、俺の事しか考えてねぇだろ？」





『………』





「もっと頭ん中、俺だけのことで埋めつくせ




お前は死ぬまで俺だけを見てろ」









私は、とんでもない間違えをしていたんだ

彼に嫌われていたのではなく
尋常じゃないほど好意を抱かれていたと









歪みすぎているこの一方的な愛に、、、

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