大嫌いなひと【不死川実弥】

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この男はどこまで性悪なのだ、
最低すぎる、

何も関係ない炭治郎を使って脅してくるなんて、






『と、取り消す…、関わらないって言ったことも全部取り消すから





…だからっ、炭治郎だけには手を出さないで』




太陽のように笑う笑顔も優しい性格も…
私のせいで壊したくない









「…違ェよな」









『！……やっ…』


掴んでいた手に軽く力を込められた









「違ェよな…？言い方が
お前もあの餓鬼にも心底腹が立つ、ちゃんと言い直せ」







こ、こわい、私の首を掴んでいる手が、
威圧的な低い声が、あなたの全てが、、、







『…ご、ごめんなさい』




私は本当に馬鹿な女だ





『わ、私には実弥が必要です…私が見ていいのは…
あ、あなただけです』




言いたくも無い言葉を言って
自分で自分の首を絞める




「はッ、上出来だな」




恐怖でかたまる私とは裏腹に、嘲笑う彼




「可愛いから許してやる」




まるで獲物を捉えた捕食者のように抵抗を許そうとはしない、私を逃がしてはくれない





「お前は誰にも渡さねぇ」




あぁ、私はなんて無知で愚鈍だったんだ









「…好きだA」









『私は…









大嫌い







【 end ⠀】

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