ウェーイ ページ4
「いやーねぇ。ポートマフィアの情報を流している人が幼稚園児の園長をやってるらしいんだよ〜」
首領は、いやがるエリス嬢を膝の上に乗せ、ねー?エリスちゃーんと問いかけている。
「だから君には幼稚園児となって貰って〜「いやいやいや!あのクS…太宰とかでもいいんじゃ
ないですか!?」」
「いや〜ねぇ。特に理由はないんだけど、今回の任務は中也君にやって貰いたいなって思って」
星が付く勢いで言う首領。
否
実際に、星が付いていたかもしれない。
それくらいの勢いで首領は言った。
「だーいじょうぶ。ちゃんと夜には元に戻るようにしておくから、夜の営みが出来る…
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!分かりました!では俺はこれで失礼しまぁす!」…」
軽く、俺はキャラ崩壊をしながらバタン!と大きな音を立てて、首領室から転がるように飛び出た。
(中也君、初初しいね)
(チュウヤって結構初初しいのね)
あまり心の声が一緒になることがない、二人の心の声が重なった瞬間だった。
*
「はぁ…」
首領室から飛び出た俺は、とりあえず、このことをAに告げるかと、迷っていた。
告げるべきか、告げないべきか…
「ゲェ…中也…」
俺が一生懸命に悩んでいると、俺のだいっきらいな相手が嫌な声を出しながらやってきた。
「あれ?中也、君、恋する乙女みたいな顔をしてるね」
ケラケラと憎たらしい顔で笑う太宰。
今すぐ、できればその顔に蹴りをかましてやりたいところだが、辞めておく。
太宰、今日が命日にならなくて良かったな。
「うるせェ…つーか恋する乙女って何だよ…」
「そのままだよ。ちびっこマフィア君」
主に最後の言葉にいらっとなるが、抑え込む。
「太宰、言ってなかったか?俺、彼女いるぞ」
「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇぇぇぇァァァァァァァァ!?」
太宰の叫びが、ポートマフィア中に響いた。
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愛恵 - とても面白かったです。次の話が楽しみです。 (2019年9月19日 2時) (レス) id: bdca734a7c (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年8月25日 20時