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39話 ページ40

「…そうでしたか。
じゃあ、今日は夜通しボードゲームしましょうね!」

よ、夜通し…?
でも、私の弟みたいな存在の三郎くんの為なら…!!

と思い、覚悟を決めた上で「うん」と言おうとした時、


「お前ら…明日も学校だろ。
ちゃんと寝るんだぞ?」

少し圧のかかった一郎くんの声が上から聞こえてきた。
い、居たんですか…


「…はい。分かりました!」

素直に聞き入れる三郎くん。
…本当、尊敬されてるんだなあ、一郎くん。


「一郎くん、今日はよろしくお願いします。」

「ああ。…お前も色々大変だろうからな。
これぐらいしかしてやれねえけど。」

「いえ!すごく助かります。いつもありがとう。」

一郎くんは「大したことねえよ」と言ってくれた。


「そういえば、二郎くんは?」

「Aさんが来る前に丁度出ていきました。」


「そっか…」


二郎くんにも、よくお礼言っておかないと。


「……そういえば、今
実家とは上手くやってんのか?」

うーん…
縁切れたってことは…言ってもいい、のかな…?


「…実はね、縁切れたの。」


2人はすごく驚いた様子でいた。


「…マジかよ、すげぇな…」

一郎くんが言う。


「…でも、折角実家と縁が切れたのに、
許嫁さんとはそんな感じなんですね…」

……なんか、今まで結構仲良く『夫婦』になりかけている実感があったし、上手くやっていたと思っていたので、今回の事で私に興味ないんだな…とわかって
ショック、というか…今までのが嘘だったように思えてきて…


なんて、色々考えていると


「Aさん。別に無理して許嫁さんとこのまま暮らすこと、ないんじゃないですか?
結婚は当人たちの自由ですし…そもそも、実家と縁が切れているなら許嫁さんと一緒にいる義務はありませんよね。」


「………」

三郎くんの言葉が胸に刺さる。
確かにそうだ。

……それに、その方が幻太郎さんにとっても良いのかもしれない。



「そっか…そうなんだよね。」

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設定タグ:夢野幻太郎 , ヒプノシスマイク , ヒプマイ   
作品ジャンル:恋愛
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ななこ(プロフ) - 桜花さん» ありがとうございます!そう言って頂けてすごく嬉しいです!これからも読んでくださると幸いです(´▽`*) (2020年3月23日 21時) (レス) id: 61a75fce3a (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - めっちゃ好きです!応援してます!!! (2020年3月23日 17時) (レス) id: f11b8bbdb3 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - ぽちょ汰さん» ありがとうございます!直しました! (2020年3月22日 10時) (レス) id: 61a75fce3a (このIDを非表示/違反報告)
ぽちょ汰(プロフ) - はじめまして! 急に来て感想じゃなくて申し訳ないのですが、38話が抜けちゃってます! (2020年3月22日 9時) (レス) id: dfea619684 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 柊さん» う、嬉しいです…!ありがとうございます(TT)これからも読んでくださると幸いです! (2020年3月18日 11時) (レス) id: 61a75fce3a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななこ | 作成日時:2020年3月14日 10時

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