31話 ページ32
二郎side
「この近くに住んでるの。駅までは距離もあるし…
風邪ひいたら大変だから、弱まるまで居たら良いよ」
こ、これは…Aの家で、ふ、2人きり…！？
「い、良いのか？」
「うん、もちろん！風邪ひいたら大変でしょ？
テスト近いのに…」
うっ…テストか……
と、Aが立ち止まる。
「あ、着いたよ。ちょっと待ってて」
と玄関まで案内すると、中でタオルを取りに行ってくれた。
つーか…
広っ！！！
本当に一人暮らしかよ…流石お嬢様だな…
「二郎くん、はいタオル。」
Aがタオルを手渡す。
「おう、サンキュ…」
と、受け取ろうとした…が、
「ちょ、ちょちょちょお、お前がさささ先に拭けよ！！」
タオルを返して急いで後ろを向いた。
「駄目だよ！風邪引いちゃうから、ほら」
Aが俺の向いた方に回ってくる。
「お、おおおおい！！ち、近寄んなあ！！」
「もう、どうしたの？さっきから…」
「ど、どうしたって、……お前なぁ…！！」
夏服の白いシャツが雨で完全にびしょ濡れになり、
色白の肌、下着の柄なんかが透けて見えて…
……ていうかこいつ意外と胸が……って、あああああ
何考えてんだ俺！！！
「ほら、自分で拭かないなら私が…」
こいつ…
「だから、お前の服が…」
靴を脱いで玄関の段差を上がりながらそう言いかけた
……が、
「うわぁぁあ」
「…へ…？」
段差に躓き、前に倒れる。
これは、所謂……押し倒した体制…と言うのだろう。
俺は絶賛頭がパンクしそうだった。
片方の手はAの頭の横の床に着き、もう片方の手はAの胸の上にあった。
そして目の前には俺と同じく驚いた表情をして、
真っ赤になっているAがいた。
……その時、扉が開く音がした。
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ななこ(プロフ) - 桜花さん» ありがとうございます！そう言って頂けてすごく嬉しいです！これからも読んでくださると幸いです(´▽｀*) (2020年3月23日 21時) (
レス) id: 61a75fce3a (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - めっちゃ好きです！応援してます！！！ (2020年3月23日 17時) (レス) id: f11b8bbdb3 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - ぽちょ汰さん» ありがとうございます！直しました！ (2020年3月22日 10時) (レス) id: 61a75fce3a (このIDを非表示/違反報告)
ぽちょ汰(プロフ) - はじめまして！ 急に来て感想じゃなくて申し訳ないのですが、38話が抜けちゃってます！ (2020年3月22日 9時) (レス) id: dfea619684 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 柊さん» う、嬉しいです…！ありがとうございます(TT)これからも読んでくださると幸いです！ (2020年3月18日 11時) (レス) id: 61a75fce3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ななこ | 作成日時：2020年3月14日 10時
