26話 ページ27
「あの……パーティーのことですが…やっぱり私行きません。」
心臓が、ドキドキ言っていて、こんなに涼しいのに汗が出てくる。
沈黙が、こんなにも怖いのは初めてだった。
「……はぁ……あなたは……いつもいつも私の顔に泥を塗るような真似を!!」
「ひぃ…ご、ごめんなさい」
無理だ……私なんかが、お母様に逆らうなんて……
その時、携帯電話が手からすり抜ける感覚がした。
「こんばんは。お電話代わりました。
夢野幻太郎と申します。」
げ、幻太郎さん…
「部外者は引っ込んでなさい。この家のこと何も知らないくせに、首を突っ込むな!!」
「いえ、首を突っ込むつもりはございません。
ただ…Aさんからお話があるので、ちゃんと聞いて下さい。今、代わりますね。」
「はい、Aさん。」と言って幻太郎さんが私に携帯電話を返す。
本当に…幻太郎さんには助けられてばかりだ。
今度こそ、ちゃんと言わなくちゃ。
「はあ…聞くだけですからね。
……来ないなら、神崎家とは完全に縁を切ってもらいますからね。」
「…それで、良いです。」
「は?あなた、親に向かってそんなこと」
「ここまで育てて頂いた事は本当に感謝しています。
…ですが、あんな風に扱われてもう親となんて思えません。今までありがとうございました。」
暫く沈黙が続いた。
「分かったわ。
後悔しても遅いんですからね。」
「…そんなこと絶対に無いので安心して下さい。」
「……そう。」
お母様は電話を切った。
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ななこ(プロフ) - 桜花さん» ありがとうございます!そう言って頂けてすごく嬉しいです!これからも読んでくださると幸いです(´▽`*) (2020年3月23日 21時) (レス) id: 61a75fce3a (このIDを非表示/違反報告)
桜花(プロフ) - めっちゃ好きです!応援してます!!! (2020年3月23日 17時) (レス) id: f11b8bbdb3 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - ぽちょ汰さん» ありがとうございます!直しました! (2020年3月22日 10時) (レス) id: 61a75fce3a (このIDを非表示/違反報告)
ぽちょ汰(プロフ) - はじめまして! 急に来て感想じゃなくて申し訳ないのですが、38話が抜けちゃってます! (2020年3月22日 9時) (レス) id: dfea619684 (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 柊さん» う、嬉しいです…!ありがとうございます(TT)これからも読んでくださると幸いです! (2020年3月18日 11時) (レス) id: 61a75fce3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななこ | 作成日時:2020年3月14日 10時