絡みついて離れない。【我妻善逸】

卌伍 ページ46

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「...髪、大分伸びたね」

「そう、やっと伸びたの！
これで髪飾りも結える」





あれからまた時が経った





「あの、さ俺らもうすぐ結婚できる年齢じゃん？」

「うん？そうだけどどうかしたの？」




顔を赤らめさせ俯く善逸くん
告白した時のような顔のあかさに思わず笑みを浮かべる



すると背中で隠していた小さな花束を差し出す






「け、結婚してくれませんか」


「俺は鬼殺隊だからもしかしたら死ぬかもしれない。けどAちゃんを大切にするし、守るし、あ、死んだら守れないか、けど...その、...その」





また自信なさそうに俯く善逸くん

差し出された花束を受け取り
善逸くんより少し下に屈んでちゅっ、と軽く接吻をする






「喜んで」







可愛らしい赤いチューリップの花束


意味は『愛の告白』






この花のように真っ赤に頬を染める彼の熱が
私にも移る






「...絶対幸せにする」


「もう十分幸せだよ？」



「もっともっとこれからそれ以上に幸せにする」


「ふふ、なにそれ」






貴方とならこの先何があっても歩んでいける



こんなに優しい人他にはいないもの






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