逆鱗に触れた。【我妻善逸】

伍 ページ6

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「えっと、明日無一郎くんとでーとに行くから厳しいかも！」

「は？」




夕食時に炭治郎に明日暇かと聞かれ明日は予定がある事を言う
質問したのは炭治郎だけど一番初めに反応したのは善逸だった




「...恋仲なのか？」

「友人だよ」

「そうか」



炭治郎は複雑そうな顔をした
一方善逸はというと


...笑ってる？
ただの笑みと言うには余りにも黒い





「まぁAが誰とでーとしようが俺らには関係ないから」

「楽しんできなよ」




いつもの様な口調なのに何処か刺々しさを感じるその言葉に私はズキンと胸が痛むのを感じた



「...うん、楽しんでくるね」



精一杯の笑顔を浮かべる
私はちゃんと笑えているだろうか




夕食と風呂を終え火照った体を夜風に当てようと思い縁側に腰をかける




「A、ちょっといいか？」


声を掛けたのは炭治郎だった


「うん、いいよ」



そういうと炭治郎も私の隣に腰を掛ける





「さっきAから哀しみの匂いがしたんだけど大丈夫か？」

「大丈夫だよ、心配させてごめんね」



またもや炭治郎は複雑そうな顔をする



「善逸はAに冷たく当たるが決して嫌悪している訳ではないんだ」


「いいんだよ、炭治郎。無理に励まさなくて。善逸が私をどう思っているのかは私が一番よく分かってる」

「...もどかしいな」




もどかしい、？
何の事だろう


その後また炭治郎と少し話をして就寝した





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