鈍い音 ページ4
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「なんだよ炭治郎〜折角Aさんとキャッキャウフフしてたのにぃ〜」
炭治郎は冷ややかな目で俺を見る
何度この目を見てきたことか
やめて?そのめ
「そうか、それはすまなかったな...。それはそうと今から暇か?」
呆れたように炭治郎は言う
え、今更そんなになる?
いつもの事じゃん?
え、今から暇か?
暇な訳ないじゃん、Aが休みの貴重な一日だよ?
「俺Aさんに用事頼まれてるから暇じゃない」
「そうか...なら仕方ないな、伊之助と二人で行ってこよう。霜柱様に宜しく伝えておいてくれ!それじゃ!」
え、寂しさとか感じないの?
笑顔で立ち去る炭治郎に虚しさが込み上げてくる
まぁいーもんね
俺は今日めいいっぱいAを可愛がるから
さっき囁いた時ののAの顔...
思い出すだけでにやけてしまう
「あ、こんちには善逸さん。一人でニヤニヤしてて気持ちが悪いですね!」
「げっ。藍花ちゃん!?!?」
とんでもない笑顔で毒をはくこの女の子は幸里藍花ちゃん、Aの継子だ
そして俺が唯一苦手な女の子
「げっ、と貴方に言われるとは心外です。」
「それで?用はなに?君の師範なら今日は休暇をとっているはずだけど。」
藍花ちゃんはにたぁと頬を不気味に緩ませる
「別に大した用なんてありません。大好きな師範の顔を伺おうとしただけです。」
音的に嘘ではない事は分かる
まぁ嘘以前にこの子は嫉妬心、異常なまでの愛情のようなミシミシと鈍い音がするのはいつもの事だ
「....大好きな師範ならあんな事普通出来ないと思うんだけど。てか君の師範は元気だから伺う必要はないよ。」
「ふふ、私なりの愛情です。じゃあしばらくの間だけは善逸さんの好きにさせて上げますね、それでは!」
”しばらくの間だけ”か
嫌な響きだなぁ
まぁいいか!
さてこれからどうやってAを照れさせよう...
この時俺はもっと早く気づくべきだったんだ
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舞 - あ〜……うん!神の上の神の物語! (2020年3月20日 14時) (レス) id: 4eccfaac2e (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - 由香里さん» 恐れおおいですありがとうございます(;;) (2020年3月1日 15時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
由香里 - うん、神☆ (2020年2月27日 18時) (レス) id: 99b9ad058f (このIDを非表示/違反報告)
たぴおか(プロフ) - 花幡。さん» わぁあありがとうございます!! (2019年11月4日 18時) (レス) id: 174bef0ea6 (このIDを非表示/違反報告)
花幡。(プロフ) - たぴおかさん» うわぁぁぁ!!!嬉しいですありがとうございます!是非とも書いて下さいお願いします(土下座) (2019年11月4日 12時) (レス) id: b26279b0f3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:花幡。 | 作成日時:2019年10月19日 0時