地雷を踏んだ。【我妻善逸】

拾 ページ11

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「いらっしゃい！！そこの可愛いおねーさんよって行かない！？いや、結婚してぇぇぇぇ！！！」





善逸さんはお優しい方なので
店まで手伝ってくれると言い出した

....けど


想像を絶するほどの女好きに善逸さんへの嫌悪感が募った



そう言う事を誰にでも言っていたことに
少し残念な気持ちになる



罪悪感なんて持った過去の自分を打ちたい気分だわ



なんで私はこんなにもいらいらするのかしら
善逸さんが来てから可笑しな事ばかりだわ






この時の私はこれが嫉妬で善逸さんに少しずつ惹かれていることに気づきもしない







「Aちゃん！！」

「あら、正さん！
いらしてくれたんですね」




常連の中の一人の方

正直言ってこの人は少し苦手だ
直ぐに触ろうとしてきて気色が悪い


だがそれも我慢しないとお金は手に入らない





「正さん、今日はお萩にしませんか？
けど全部美味しいからなぁ....」

「ぜ、全部頼むよ！！余ったら袋に詰めて持って帰ればいいし！！」




いちいち手を握らなくてもいいのになぁ
なんて事言えるはずもない





「まぁ、本当正さんったら太っ腹ね！！
...そういう方凄く素敵だわ」





軽く微笑めば林檎の様に頬を赤らめ


「...Aちゃんが良いなら今夜会えるかい？」


と言い
私の腰に手をかけかなり低い位置まで下がる

っ...気持ち悪い






「うんうん俺も素敵だと思う」



ばっと私に腰元に触れていた正さんの手を掴み
うんうん、と頷く





「な、なんだね君は！？！？」

「え、俺ですか！？俺は我妻善逸です！！」

「僕とAちゃんの時間を割かないでくれるかな」





「うるせぇぇぇ！！ここは甘味屋なの分かってるのかおっさん！！女に触れたいだけなら遊郭にでもいけよ！！！」


「な！！！客に向かってなんなんだその態度は！？！？」





なんだなんだと周りの人達が集まる

あぁ面倒だと思いつつも私の思っていた事を善逸さんが言ってくれて少しすっきりとした





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