学年トップの裏の顔[ 花 巻 貴 大 ]

ずっと笑って… ページ16

Aside


｢1日だけじゃ足りねぇよ｣



『え？』


｢お前は色々辛い思いしてきたと思うけど、俺はそんなやつらとはちがう。



Aが学年トップだとしても違うかったとしても楽しいのに変わりはない。

Aが好きなことも変わらない。




1日だけじゃない。
塾だけじゃない。



学校でもお前の笑顔が見たい。｣





貴大は、私の言ってほしかったこと
分かるのかな。





学年トップとかじゃなくて


1人の咲宮Aとして見てほしかった。




『実はさ、貴大がさ、1番初めに私のことチョップしたでしょ？






その時から貴大は今までの人とは違うなって


なんとなく思ってたんだよね。



貴大、私のこと知ってたでしょ？

だって目が合ったもん。


掲示板見た時。





なのに私のことを高校生として、
対等として見てくれたこと、




本当にうれしかった。









私も1日だけじゃない。




貴大とだったらずっと笑ってられる』



私は貴大のこと、好きだから。




｢じゃ、俺に1日だけじゃなくて彼氏になってもらえよ。｣


『ふふふ、貴大いっけめーん』


そういつものように笑って

店を出た。









手を繋いで。









あなたと一緒なら、









笑っていられます。

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