学年トップの裏の顔[ 花 巻 貴 大 ]

1日限定彼氏様… ページ14

電車と新幹線を乗り換えて

京都につく



普通なら苦痛な時間も
寝なかったし、ずっと話してた。


今は9時


『どこ行く？』


｢どこでも。行きたいとこどーぞ。｣



『河原町…行ってみたい！』

｢いーよ。｣



『このクレープ屋さん！安くて美味しそう！食べない？』

｢うん。食べよ。どれがいい？｣

『んー、このイチゴとアイスクリームとチョコがかかったやつ！』

｢はいはい。すみませーん。これと、チョコバナナください。｣

店員｢はーい、700円でーす｣


俺は700円を払う


『え、私も出すよ？』


｢いいから俺に払われとけって｣


『え、なに？また？』


｢今キュンとするとこだろ。｣


『貴大いっけめーん↑』


店員｢ふふふ、仲のいいカップルですね。はい、イチゴチョコトッピングアイスと、チョコバナナです｣

カップルに見えんのか

ちょっと照れながら
受け取って2人で歩いた




『ちょっと照れるね』

｢まぁな｣

『貴大は今日１日私の彼氏だね!』

｢わかったよ。今日１日Aの彼氏様だ｣


『ふふふ。あ、これ美味しい。』

｢これもけっこういける。｣


『そーだね！貴大のも美味しそう！1口ちょーだい？』

｢じゃ、俺もちょうだい。｣


そして交換する。


Aが食べた瞬間

｢間接キス。｣


呟いた


するとAは今気づいたのか

クレープを加えながら


顔を真っ赤にしていた。


｢まぁ、俺ら今日１日カップルだもんな。｣

そう言ってAのクレープを食べる

それを見てまたAは顔をあかくする、



｢かっわいー。｣

『可愛くねぇわ。』

｢今日くらい彼氏様のためにメガネとれよ。｣

『前見えなくなるし…』

｢うっそー。それは正真正銘伊達メガネですー。
バレてないとでも思ったか？よし、とれ。｣

『わかったし。』


初めてメガネをとるAを見る。


結構可愛い。下手したらクラス1番かもしれない。


『可愛いでしょ？』

｢自分で言うな。｣

軽くAにチョップする。


『前もあったね。』


『プリクラ撮りたい』

｢いいよ｣



『プリクラ久しぶり。』

｢俺も｣


『誰かと撮ったことあるの?』


｢元カノ｣


『ふーん。キスプリとか撮ったの。』


｢はぁ!?そんなこと聞くか?｣


『撮ったの？』


顔をぐっと近づけてくる


｢それはないけど、ハグはある｣

『ふーん』


ちょっと仏頂面しながらAは無言で

選択肢画面のカップルを選んだ。



『今日は貴大は私のものだから。』


可愛すぎるから。

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