マブ以上の曖昧な関係【 エース・トラッポラ】

彼氏じゃねーのに ページ16

『ただいま〜、楽しかった〜！』


「 あれ、男は連れ帰ってこなかったんだな、」

『 何言ってんの、ネタに決まってんじゃん』

「 ふーん、で、



今日は誰とデートだったの？」


『、は？どうゆうこと』


「 すっとぼけなくていいって、




ジャミル先輩とデート、楽しかった？」


エースが目を合わせてくる

顔は笑ってるけど


目は笑ってない


『 え、エース、

なんかおかしいよ、機嫌悪くない？』


「 べっつにー、

ただ、言ってくれても良くない？」


『 それには訳があって、』

「 はいはい、そーゆーのいいから」


そこで私の中でなにか切れた

話くらい聞いてよ！


『 てかエースは私の彼氏でもなんでもないじゃん、

そんな怒ることなくない？』

「 いや、俺は仲いい友達として嘘つく必要はねーんじゃねーのって言いたいわけ」


ジャミル先輩とはちょうど17時半くらいに
ばったり会ってちょっと一緒にいただけなのに


『 別にエースに関係じゃないじゃん』

ムカついて言ってしまった


「 あーそうかよ、！

ジャミル先輩に喜んでもらうために

俺に服まで選んでもらってたのによく言うよな！


まあせいぜいジャミル先輩と仲良くやっとけよ！」


『 いいし！エースなんかより大人で落ち着いてて
超かっこいいジャミルと仲良くする！』


「 あっそ。
じゃあ俺といたら勘違いさせるだろーから



付き人解消する？」


『 、え』

「 月曜に提出だろ、付き人変更届」


『 本当に言ってんの？』

「 お前のためにもって話しじゃん、




本当に言ってるけど」


…なにそれ


でも、
ここで喧嘩を買ったらダメだ


もうエースと居れなくなる


『 付き人は関係ないじゃん。 』

「 いや、ジャミル先輩にも悪いなって話 」

『 いや、違くて、 』


あーーー、もう！


『 本当にたまたま会っただけなの。
ジャミルの約束待ってる間の

30分だけ一緒に行動しただけ。』


「 え。それだけ？」


『 本当にそれだけ。

電話切ったのも
本当にナンパの男と一緒にいると

勘違いされるの嫌だったし』



エースside


「 ごめん、勘違いしたわ。」

俺なんか痛い彼氏みたいだったじゃん、

別にそんなつもり無かったけどさ

『 あと付き人嘘でも解消するとか言わないでよ』

「 ごめん、」


あー、俺どうしたんだろ


ただの友達なのに

いや、付き人だから？


もし1日ジャミル先輩といても

俺に怒る資格も意味もないはずなのに。




なんか、なにやってんだろ。

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