悪女系ガール(仮)

理由と友達 ページ42

かのんは、中学校の頃、

友達がいなかった。



かのんの中学校はカースト制度が当たり前


かのんには彼氏がいた。

彼氏がいるものは一軍。
いないけれど人気者は二軍

普通の者は三軍以下



ある日かのんは彼氏に別れを告げられた。

一気に三軍に成り下がり、
信じていた友達にも裏切られた。

家でも居場所は無かった。

共働きの両親、構ってはくれない。
家事は全部かのん。

だからかのんの手はボロボロだった。



高校生になったら絶対彼氏を作る。
そしたら、信じられる友達だって出来る。

誰にも裏切られない。


そこで現れたのが私だった。



「だからといってこんなことしちゃいけなかった。
私は自分がされて嫌だったことをAにした。

Aを裏切った。Aの優しさに甘えて、
本当にごめんなさい。」


『もういいよ、
私も友達がいない辛さは知ってる。

むしろどんな理由でさえもかのんがいなかったら、
学校は楽しくなかった。

みんなにも出会えなかった。
だから、ありがとう、かのん。


こんな私で良ければ友達になってください』


かのんは泣いていた。




及川「ｺﾎﾝｺﾎﾝ、でも、かのん、これから合コンはやめてね？」




花音「あたし、ここにいてもいいんですか？」


及川「え、やめるの？」



岩泉「これから合コン行ったらやめろよ、」





ここには、温かい人しかいなかった。



誰一人受け入れない人はいなかった。

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