この顔本当にどうにかしたい【名探偵コナン】【降谷零】

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「．．．聞いてない。」




「だって、今朝決まったばっかりなんだもん！AちゃんLINE見てないでしょ？？」



ほら、目を閉じて とせっせとアイシャドウを塗ってくれるタケちゃん。遠くからは、家族の笑い声が聞こえてきてため息が出る。

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コンビニから帰る途中に音楽が漏れてる車が近ずいてきた。白いワゴン車は見覚えしかなくて、窓が開くと兄が何名か顔を出した。



「お久〜！元気してた？ちょっと来てもらいたいんだけどいいかしら？？」



「．．．嫌だと言ったら」

「力ずくでやるまで♡」

不気味にハートをつけて、指を鳴らすと、後ろからまた別の兄たちに肩を掴まれた。



「ちょっ．．．何？？また、なんかのパーティでしょ？？嫌だ！絶対行かないから！！」



「まあまあ、大叔父さまからのご命令なのよね〜」



ごめんねウインクを飛ばすタケちゃんこと、上古内健(かみこうち たける)は、私の母の妹の息子。つまり従兄弟にあたる。


肩を掴んでる兄もまた従兄弟たち。源次郎兄さんと宗次郎兄さん。厳つくって優しい奴と、優しくってチャラい奴。


車に渋々乗り込むと両サイドを挟まれた。



．．．．タイミング掴んで逃げようと思ったのに



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「大丈夫だよAちゃん！今回はそんなに大きいパーティじゃなくて家族だけで行うんだって！」


「そんなこと言ってもさ、家族だけで何人いると思ってるの？？ざっと100人に近いからね？？」


メイクからドレスヘアアレンジもタケちゃんが全部してくれた。今日で2回目だ．．．




「うん！完っぺき流石私だと思わない？優希君のCM見てて思ったの！やっぱりAちゃんドレス似合うわ！」


「そりゃ、プロの方にやって貰ったら磨かれるでしょうよ。流石タケちゃん」



ハイ、チーズと写真を撮ると、フロアに急かされる。きらびやかに飾られたホールに行くと親戚一同が集まって人でムスカの言葉が当てはまる。




「見ろ、人がゴミの」

「ようだ、とか言ったらダメだからね。」


プクっと頬を膨らませてツッコミをするタケちゃん。28の大人が頬を膨らますとか、普通ならイタイけど妙に似合ってるのはおねェだからなのかな．．．．




ブーブーブーブー．．．



ホールに警備連絡の通知音が響く。添付されてた画像には見覚えるあるスポーツカー。


＿＿＿＿＿＿何してんのあの色黒店員。


「ちょっと、どこ行くの？！」


「...トイレ」


と、いいつつ真逆の方向に歩いてるとか知らない。

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