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俺は何が出来る?、今のAに何をしてやれる?
気が付けばAの前に居た
「A」
Aは顔を上げる
あー、泣かしてしまった。
「可愛い顔が台無しじゃん」
と言い、Aを抱きしめる
そして、背中を摩る
母さんは「エレベータの近くにいるから」
と病室を出た
「ごめん、嘘付いて」
『もう、死んじゃうの?』
か細い声でAは言う
「いつ死んでもおかしくないって言われた」
『なんで黙ってたの?』
「悲しい思いをしてほしくなくて、泣いてほしくなくて」
『私、泣き虫だからなー言ってくれても泣いてた、でも、言わないで体悪くなるのは私だって辛いよ』
「本当にごめん」
俺はAの頭を撫でる
『夢波くんと出会えて嬉しかった』
「俺もAと出会えて嬉しかった」
『だから、死なないでね』
「分からない」
『そこは、嘘でも死なないって言うところだよ』
「ははっ」
俺はギュッとAを抱きしめた
『お別れしてるみたい』
「お別れなんて、しないよ、ずっと隣にいる」
Aは『お母さんを待たせたら駄目だ!』と言い病室をでようとする
『大好きだよ』
「俺も」
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作者名:如月ナツキ | 作成日時:2022年1月14日 22時