貴方と一緒にに【中村悠一】 (ページ19)

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楽屋で自由に過ごしている演者たちは
舞台袖で、なにやらスタッフ達が
バタバタしているのをまだ知らずにいた

＿＿＿＿＿

メイクから帰ってきたA

ある人物を見ると目を輝かせて
飛んでいく

「ツダケンさんかっちょえぇぇ！！
生きてて良かった…命日……今日私の命日です」

花「命日にしちゃダメだよww」

みんなキャラの格好をしていて
舞台風朗読をやる予定である

津「Aもかっこいいよ」

「うわもう好き！！ｱﾘｶﾞﾄｳｺﾞｻﾞｲﾏｽ！
てか、ツダケンさんに
抱っこされてズルくない？？」

津「Aも抱っこしようか？」

「いいんですか！？ｸﾞﾍｪｯ」

良平さんに襟を捕まれ引っ張られた

良「コラコラ。息子の前で堂々と浮気しないの」

小D「てか、陽くんはAちゃんのこと誰だかわかってない感じだけど大丈夫？笑」

「あれま、そんな変わるかな？胸つぶしてカツラ被っただけなんだけど。陽くんおいで〜」

無言のまま息子はAに抱っこされ
じーっと見つめる
そして、ペチンと胸に手を当て
無いことを確認

陽「あぅ(しゅん)」

胸がないことにショックを受ける息子

その様子を見て爆笑するみんな

良「中村さんそっくりwww」
「胸で判断するのね、やっぱ男だわこの子」

中「ただいま〜。
なんか盛り上がってるけどどしたの？
おぉ、A終わったんだな。
って！？胸どこいった！？」

みんなは爆笑。Aは冷めた目。

「バカ親父」

中「なんでよ？」

「ツダケンさんは胸のことよりも
かっこいいよって
先に言ってくれたのに、あんたって人は」

中「だって陽に目が行ったら
胸が目に入ってきちゃったんだよ！」

良「A、津田さんに抱きつこうとしてたよ〜」

中「おいこらA、どゆことやねん」

「イケメンが居たら抱きつきたいもん！」

中「…なぁ星七、どう思う？」

星「ん〜？あっ！」
(良平に向かって両手を広げた)

良「はいはい星七はこっちおいで♪
じゃないと巻き込まれるよ〜。
はいどーぞ始めてください」

中「喧嘩なんてしねーし、な？」
「(つーん)」
中「Aさーん。ねぇってば」
「(ぷい)」
中「………もうしーらね」

中村は向きを変え
頭をかきながら出ていこうとした

Aは咄嗟に中村の服を掴む

「………ごめん……ちょっと拗ねた」
中「俺が言わなかったから？」
「だって、言って欲しかったんだもん」
中「…今更言っても言わせた感あるけど
それでもいいなら」

「いじわるやな」