【文スト】「新年開けまして…あっ(小声)…閉めます。」中也「おィィィィィ!!!」【中原中也】

閉めます。10 ページ10

愛してる。


5文字の言葉は、幸せを現す。
思いを、現す。

貴女「お兄ちゃん、私姐様の部屋に行ってくる!」


中也「おう。あんまり迷惑掛けんなよ。」


走るA。

あーやってはしゃいで、走っては転んで。
転んで泣きじゃくるAを、いつも俺がオブっていた


もうそんな事も出来ねぇな。



大きくなったな。A。
………



先刻、姐様はゆったりと歩いていった。


走ればすぐ!


の筈だったけど、2年ぶりだから覚えてない……

広いんだよ。無駄に。
もう一度云うからね!無駄に!!


貴女「あーもう、倒れちゃいそう……」


その場にしゃがんだ。


「ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ………A…?」


咳き込む声。
淡々として、何処か暗いイメージの声。


黒い上着の裾。
黒いズボン。

貴女「え…?

龍之介………くん?」


芥川「僕の事を覚えてたのか。A。」

貴女「え。嘘……龍之介くん?本当に?」

夢じゃない。


芥川「何の夢を見て…」
貴女「わぁ!!どうしよう!久々だね!

羅生門はどう?上達…した?」


本当に久々。


芥川「急に雰囲気を変えるな。

僕とて、成長はする。羅生門と共に。」


…良かった。2年前の龍之介くんと変わらない。


貴女「ねぇ、姐様の部屋に、連れていてくれない?

2年ぶりのマフィアだから、道分かんなくて。」


龍之介くんは溜め息をついた。


芥川「後に、借りは返して貰うぞ。」


貴女「大きくして返すよ!」


よし、此れで姐様の部屋に行ける。

戻るときどうしようかなぁ

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