【文スト】「新年開けまして…あっ(小声)…閉めます。」中也「おィィィィィ!!!」【中原中也】

閉めます。44 ページ44

港…にて

貴女「広津さん。」
広津「分かっている。」

広津さんの落椿で扉をかき飛ばす。

私たち前衛四人が入って………

簡単にはいかなかった。


貴女「えっ……!!?」


倉庫には何もない。
誰もいない。


……なにも、ない?

ナニモ、ナイ?

只のコンクリートの床だけが広がる。

立原「この倉庫以外……!!」

そう。この港には何もない。
倉庫以外は隠れる場所も何もないのだ。

では、何処に……!?


すると、私の真後ろで銃声と、広津さんの苦しむ声が聞こえた。


振り向くと同時に広がる鮮血…


貴女「広津さ…!!」


肩を撃ち抜かれている。

後ろの黒服達の間を割って広津さんを狙ったというの……?

そんな狙撃、可能なわけ……!!

貴女「マーク…トゥエイン……!!」


彼奴は狙撃を得意とする組合のメンバー。

異能力も厄介だった。

貴女「銀ちゃん…道造…!!」
銀「ｺｸﾝ」
立原「任せろ。」


道造は広津さんを担いで、倉庫へ向かう。



貴女「黒蜥蜴に継ぐ!!全員倉庫内へはいれ!!

守り固めで全入り口に銃口を向けて体制を整えろ!!」


倉庫の中。何処から来ても可笑しくないと言いたいが…
生憎なにもない此所じゃ………


なにも、ない?

隠れる場所は……!


ふと、天井に目をやると、大きな天井窓が2面…


ピシッと窓に皹が入る。

貴女「……うそ…」


瞬間だった。
窓から黒い物が降ってくる。

立原「馬鹿!伏せやがれ!!」

道造が私に覆い被さるようにする。



私が最後、見た光景は…………

屋根の上にいる、組合の犬達だった






ﾄﾞｺﾞｫｫｫｫﾝ









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大きな爆発音を立てて、ポートマフィア黒蜥蜴の半数以上が吹き飛んだ。

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