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☆7 ページ8

宇「なんでテメェみたいな地味な奴柱になったんだ。」

宇「姿を見せるんじゃねぇよ。」

宇「いい加減にしろ。目障りだ。」

宇「おまえみたいな奴大嫌いなんだよ。」






『っ!?ひっ!』

あたしは恐怖で目を開ける。

『はぁ…はぁ…。』

ゆ、め?

いや、半年前の夢だ。

『最悪…。』

そう呟いてたらゆっくり起き上がって周りを見渡す。

…そうだ。

あたし宇髄さんの屋敷に泊まったんだ。

でも、あれ?

あたし布団の中に入った記憶がないのにどうして…。

『でもその前に…。』

その前に早く宇髄さんの屋敷から出ないと…。

さっきの夢を見たばかりに胸がザワザワする。

どうしよう。

いや考える前に動け。

じゃないとっ!

あたしは布団を畳んで隊服に着替えたら置き手紙だけを置いて部屋を出ようとした。

お礼はまた今度改めて何かお嫁さん達に和菓子でも持って行こう。

宇髄さんはふぐ刺しを…。

……。

貰ってなんか…くれないか。

宇「なーに勝手に出て行こうとしてんだ?」

『!』

驚いて前を見ると勢いよく襖が開き明らかに起きたばかりの宇髄さんの姿があった。

『ど、どうして…。』

宇「俺様は元忍びの音柱様だぞ。屋敷内の音だったら楽勝で聞こえるんだよ。」

『ごめんなさい。起こしてしまって…。』

宇「謝んなって。優しいなぁ、Aは。」

『……。』

宇「……。」

どうしよう。

会話が続かない。

…いや。

続かさせちゃダメだ。

あたしは早くこの屋敷から出て行かないといけない。

宇「…腹の傷が治るまで。」

『え?』

宇「傷の腹が治るまで屋敷にいてもいいんだぜ。」

『…大丈夫です。』

そう言うと、苦しそうに顔を歪めた宇髄さん。

ダメだよ。

貴方のような美顔がそんな顔しちゃいけないよ。

宇「おまえほっといたらどっか行きそうなんだよ。」

『…宇髄さん、どっか行けって、あたしに言ったじゃないですか。』

宇「……。」

黙りこんだ宇髄さんの横をあたしは通り過ぎようとした。

でもすぐに腕を掴まれて行けれない。

宇髄さんは…何も喋らなかった。

『…ここは、とっても幸せな場所です。』

宇「!」

『過去に忍びで人を殺してきたとしても、過去は変わらない。でも、その殺してしまった人の分まで宇髄さんやお嫁さん達は幸せに暮らしてます。それだけでも充分です。』

宇「A…。」

『だから、こんな幸せな場所にあたしがいちゃいけません。』

そう言ってあたしは宇髄さんの腕から逃げ、屋敷を出た。

☆8→←☆6



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作品ジャンル:アニメ
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実弥 - 更新ファイト! (2021年1月9日 0時) (レス) id: be651dffc3 (このIDを非表示/違反報告)
さむつむ(プロフ) - コメントと長文失礼します。続きが気になって、一気に読んでしまいました。夢主ちゃんがまたみんなと笑い合える日が来ることを祈りながらこれからも読んでいきたいと思います。更新楽しみにしてます。お疲れの出ませんように… (2020年8月15日 22時) (レス) id: 0a4236f730 (このIDを非表示/違反報告)
甘奈味 ミシェル(プロフ) - 餡蜜ちゃんさん» きっと、その思いだけで嬉しいと思いますよ。 (2020年8月3日 19時) (レス) id: b83386f481 (このIDを非表示/違反報告)
餡蜜ちゃん - 夢主さん、幸せになって欲しいです。 (2020年8月3日 17時) (レス) id: 2f84cbf165 (このIDを非表示/違反報告)
甘奈味 ミシェル(プロフ) - 優しい子が悲しむ姿が見ているだけでとっても悲しくなりますよね…。 (2020年8月1日 22時) (レス) id: b83386f481 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘奈味 ミシェル | 作成日時:2020年7月20日 23時

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