三話 九と四分の三番線 ページ4
『お父さん、九と四分の三番線って、どこにあるの？』
初めてのホグワーツに胸踊らせていた彼女だが、如何せんホグワーツへのプラットホームへの行き方が分からない。
｢いいかい？九と十番線の間のプラットホームの間に向かって走り抜ければいい。ほら、丁度今入っていく人がいるだろ？｣
そこには一人の男子がカートを引いて、プラットホームの間に吸い込まれていくのが見えた。
『わぁ！凄い…！』
彼女のその発言を聞いて、恰幅の良い女性が話しかけてきた。
｢あら、貴女ホグワーツは初めて？｣
その問にAはこくりと頷く。
｢私はモリー･ウィーズリー。初めては不安よね。フレッド、ジョージ、この子と一緒にいてあげてくれない？ホグワーツは初めてらしいのよ｣
｢いいぜママ。僕達優しい男だからな｣
｢女の子一人くらい、面倒見れるって！｣
そんなやり取りを見てか、父がモリーの元へと寄ってくる。
｢あの、ありがとうございます。何分娘はホグワーツが初めてなもので。あ、私ノア･サロウと申します。娘のAがお世話になって…｣
父、ノア･サロウはモリーに頭を下げた。
｢いいのよ。初めてのホグワーツは誰でも緊張するものよ｣
そう言ってモリーはAの頬を撫でくりまわす。オミニスとは違ってふくよかなその手は少し心地いいとも思える。
｢さぁ、皆そろそろ行くのよ｣
モリーのその言葉を筆頭に私から先に九と十番線の間をくぐり抜けた。
そこには紅の蒸気機関車と乗客がごった返すプラットホームで賑わっていた。
｢僕達席を確保するのは上手いんだ｣
｢僕行ってくる！｣
そう言ってフレッドは背中を向けどこかへ歩いていってしまった。
『ありがとう、何から何まで』
｢新入生のお世話くらい出来ないとな｣
『新入生っていうか…私転入生なんだ』
｢へぇ、今どき珍しいな｣
なんて話をしているとフレッドが戻ってくる。手を上げ、親指を立てていることから席は確保出来たのだろう。
｢それじゃ、行こうぜ｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 81人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
とちょう(プロフ) - リズ*さん» わーーーーー！！！ありがとうございます！頑張ります！！ (2023年3月27日 14時) (
レス) @page16 id: 9c17a4ec76 (このIDを非表示/違反報告)
リズ*(プロフ) - 更新あったらわー！ってなるぐらいストーリーが面白いです🥺更新頑張ってください！ (2023年3月20日 21時) (レス) @page16 id: 5bdbb293da (このIDを非表示/違反報告)
早とちり - なるほど、じゃあ気長に待ちますね。 (2023年3月20日 1時) (レス) @page15 id: a5c7ad3b98 (このIDを非表示/違反報告)
とちょう(プロフ) - 早とちりさん» ありがとうございます！！ゆっくりではありますが続き書いていくので何卒よろしくお願いします！ (2023年3月18日 11時) (レス) id: 9c17a4ec76 (このIDを非表示/違反報告)
早とちり - むちゃくちゃ続きが気になります！更新日を教えてください (2023年3月17日 22時) (レス) id: a5c7ad3b98 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しゅん | 作成日時：2023年2月24日 22時
