爆発音の先には ページ21
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森の方へ向かうと、早足だったローの足は少しゆっくりになる。
恐らく、爆発の現場にいる誰かが、私達の敵になりうる人物かもしれないからだろう。
しかし、そこから聞こえてくる呼吸音は
今にも止まってしまいそうな、浅い呼吸。
『ロー、ベポ君、もしかしてやばいかも』
それだけ言うと、私は一人、先に爆発のあった場所に向かった。
＊＊＊
現場に近づくと聞こえてくるのは子供の泣き声。少し開けたその場所には二人の子供が大量の血を流していた。
そこにローとベポ君も追いついてくる。
『この二人って……』
前にベポ君をいじめていたキャスケット帽とペンギン帽の二人組だ。
キャスケット帽の方は脇腹から血を流し、
ペンギン帽の方に限っては右腕が肘からちぎれてしまっている。
「ベポ！そっちのキャスケット帽のやつを背負え！家まで連れて行って治療するぞ！」
ローはそう言うと、ペンギン帽の子を背負おうとする。
『ロー、この人は私が背負ってく』
ペンギン帽を背負い、近くに落ちていた右腕も拾い上げる。
「でもよっ、」
『こう見えてローより力あるし。それに、家に着いたらこの人達を助けられるのはローしか居ないんだよ』
私の双眼が真っ直ぐローの瞳を捉える。
「……分かった、ペンギン帽を頼む」
『安全に運ぶから、絶対助けよっ！』
急いで家に戻る。できるだけ彼の体を揺らさないように、安全に。
「いてェ、いてェよう……」
背中から聞こえてくる悲痛な声。
「いきなり……イノシシに襲われて……」
『あんまり、喋んないでね』
喋るペンギン帽に静止をかけ、急いで家路を駆け抜けた。
『ねぇ、ロー！大丈夫なんだよね…』
並走しているローをちらりと見ると、ローは眉をひそめ、難しい顔をした。
「傷の深さを見ると、あんまりゆっくりは出来ねェ、急ぐぞ、ハティ」
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とちょう(プロフ) - 嫁子ちゃん。さん» よめちゃん読みに来てくれてありがとうー！！！！！頑張って続き書くー！！！ (2022年10月2日 19時) (
レス) id: 9c17a4ec76 (このIDを非表示/違反報告)
嫁子ちゃん。(プロフ) - とちょーちゃん〜🌠読みやすくてすっごい好き！！無理しないで頑張って🎉続き楽しみにしてます！ (2022年10月2日 19時) (レス) id: 4de2fab171 (このIDを非表示/違反報告)
とちょう(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます！トラ男落ち目指して頑張ります！！ (2022年9月18日 12時) (レス) id: 9c17a4ec76 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 初めまして、この小説はトラファルガーローオチですか？できればトラファルガーローオチでお願い出来ますか？続き頑張ってください。応援してます。 (2022年9月18日 12時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とちょー | 作成日時：2022年9月17日 20時
