ONE GIRL

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スタジオから出て、そんなに遠くに来てないはずだけど、知らない場所。




もう、どうすればいいか分からなくて、フラフラと歩いてると...







西「ちょっと待ってよ...！」





「なんでいるの！？」







西「何とか追いかけてきたんだよ...」








「来ないで...それに戻るなんか、そんなの無理だから！！」






西「それはさ、あとでゆっくり話そ？だから、とりあえず人目がないとこの方がいいから...スタジオ戻ろ？」






「嫌だ...もう、あの場には行きたくない...」







西「じゃあ、違う部屋で俺と二人で話すのは？」







「えっ...」



そもそもメンバーと話すのが嫌なんだけど、話さないと、断るにも断りきれないし...仕方ないかな。






「分かった...」







西「よし、じゃあ行こっか。」








そう言って、彼は私の前をゆっくり歩いた。







スタジオについて、まっすぐ向かったのは、使われてないと思われる会議室。







西「ここなら大丈夫でしょ？他のメンバーには連絡入れといたから」






「うん...」






西「いきなりなんだけどさ、どうして辞めちゃったの？？」





「それは、もうあの人たちにうんざりだったから。疲れたの。」







西「実は宇野ちゃんと千晃と直也くんと日高は勘違いしてたんだ。」






「勘違い...？」





そして、彼は話してくれた。
デビュー当時の出来事。






末吉さんがその後を見てたおかげで、この前誤解が解けたこと。






「そうだったんだ...」





西「実は俺も、そのことは知らなくて、だから宇野ちゃんとか千晃がどうしてAに強く当たるのか分かんなくて...」






西「ごめんな。何の力にもなってあげれなくて。」






「そんな...一応私も誤解させる様なことしちゃってたみたいだし。」







西「でも、ごめん！ちゃんと聞いとけば、俺が間に入ってれば、何か変わってたかもしれないのに...」

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