バイオレットフィズ (ページ8)

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7話ページ8

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sideA

エ「コニー、準備できた？」

コ「どうかな、服…」

エ「バッチリ♡似合ってるよ」

コニーが身支度を済ませる

杞憂だと知りながらもさっき見た光景が頭から離れない

大丈夫…コニーは幸せになるんだ

レ「A」

『何？』

レ「手、震えてんぞ」

『え』

どうして、僕の手は震えているんだろう

あんな…あんなこと、起こるはずないのに

『少し、体調が悪い、かも…』

レ「なら休んだ方がいい、コニーとの別れを惜しむ気持ちも分かるが、自分のことをもっと大切にしろ」

『うん…』

大丈夫、大丈夫…別れが惜しいだけだ

コニーの元に行き、ひと足早く別れの言葉を贈る

『コニー、素敵な大人になってね』

コ「うん！大人になったらママみたいなお母さんになるんだ！」

声は、震えていなかっただろうか

足早にその場を離れ、寝室のベッドに潜り込む

大丈夫…手紙を書くって言っていたじゃないか

きっと、私は元気だよって…………

手紙………？

そういえば今までここを出ていった兄弟たちも皆手紙を書くと言って、今まで一通も届いていない

でも、心優しい兄弟たちが手紙を書かないわけが無い

…今まで出ていった兄弟たちに意識をめぐらす

その瞬間脳に描かれたのは冷たくなった兄弟たちの姿

心臓部分には見たことの無い赤い花が咲いている

これが、本当なら

兄弟は、コニーは

『死んだ…のか…？』