にじゅうさんわです(流血注意) ページ24
医務室へ移動する。ベッドに横たわり寝ているロボロ君。詳しい診断の結果。死んでいる訳ではないらしい。ただ、目覚めるのには時間がかかるとの事。１ヶ月や２ヶ月なんて比にならないくらいの。
「ロボロ君……あの、できる限り私が面倒を見たいんです。私が忙しい時、お願いできますか?」
医務室からの許可も降りたところで、私は拷問部屋に向かう。私の蹴りもそんなに強い衝撃ではないのだし、もうすぐ起きるだろう。
「コネシマさん。お疲れ様です。交代でいいですよ、私がやります」
「おん。よろしく」
コネシマさんがここで待っていたのは、彼が拷問を担当しているから。長年やっているからか、心が無いような表現を多くするのは彼特有のジョークなんだろうか?
「起きました?」
部屋に入り、リーアに声を掛ければうつむいていたリーアが顔をあげる。
「そんなに睨まないでくださいよ。全て貴方が悪いんですから」
手足を縛られている状態で睨まれても何も怖くない。どちらかというと惨めで笑えてくる。
リーアはどうしてロボロ君に近付いてしまったんだろう。隠してはいたけれど、比較的分かりやすいのに。自分中心の人の世界ってよく分からない。
「……何する気?」
「分かりやすく言えば拷問です。変に抵抗して暴れないでくださいね。逃げられない事くらい分かるでしょう?」
すぐに殺してはだめ。苦痛に歪んだ顔のまま死んでしまうくらいじゃないと。ロボロ君を傷付けた罪は思い。罰を与えなくちゃ。
「あ、先程途中になっていた幹部になるための方法を教えてあげます。特別ですよ」
コネシマさんが言うには、リーアが持っていたボイスレコーダーや盗聴器はもう取り上げたらしい。
「１つ目。この国が出身であること」
腕の外側にカッターの刃を立てて肌を切る。この傷はまだ浅く、血は数滴垂れただけ。
「２つ目。この国の建国に関わった者であること」
浅い切れ目にもう一度刃を滑らせた。
「３つ目。幹部の皆と良好な関係であること」
血が垂れてきた。早速痛みに悶えるリーア。傷口を縄で縛った。
「４つ目。戦闘技能が人一倍優れていること。例として弾丸を避ける等」
止血法ではない。傷口に縄が食い込み痛みが襲う。血は止まらず、紐が赤く染まっていく。真っ白な紐が、暗い深みのある赤に。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 491人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
林檎好き系猫 - 地上の昆布さん» 夢主さんは多分死に顔堪能したいのでゆっくり殺りますね。←こんなサイコの主人公で良いのだろうか (2019年12月8日 21時) (
レス) id: d94760e07b (このIDを非表示/違反報告)
地上の昆布 - リーア…爪剥がして四肢を切り落としたかった…←ただのサイコと心無し (2019年10月17日 4時) (レス) id: e7c9970669 (このIDを非表示/違反報告)
林檎好き系猫 - ウサギ餅さん» 夢主さんは多分躊躇いもなく目玉取りますね。←ロボロさん傷付けられたら心無くすので (2019年8月21日 22時) (レス) id: d94760e07b (このIDを非表示/違反報告)
ウサギ餅 - リーア…目玉取りたかった←私は心無いからきせんといて (2019年8月19日 21時) (レス) id: 81f7a86961 (このIDを非表示/違反報告)
林檎好き系猫 - るうさん» 書いている私もそんな心境です(笑) 是非最後まで見てやってくださいね! (2019年6月29日 18時) (レス) id: d94760e07b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
