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「え、えぇ!?私が審神者…!?」
看板には大きく武装探偵社と書かれており、ドアを潜れば一人の女性と土下座している人が目に入る。
女性の声が大きく響いた。
「えぇ。お願いいたします」
男性はぐっ、と腕に力を籠め頭を下げる。
誠心誠意とはまさにこのことか、と白い髪の彼は考えていた。
「い、いやでも…!」
「貴方は武装探偵社の一員なのでしょう?どうか、人助けだと思って…!」
「んぐっ…」
こやつ、痛いところをついてきおった。
武装探偵社とは日本で有名な探偵社だ。最近は海外にその名が少しずつ流れ始めわざわざ飛行機に乗って依頼する外国人もいる。
まぁ、確かにこれは立派な人助けなのだ。
なのだが、彼女は凄く弱弱しい。某西のヘタレと東のヘタレよりも押しに弱い。
「…分かりました…」
その情報を事前に掴み、頭を垂れお願いお願いと押してくるだなんて彼はさながら極悪人の様だ。
まぁ、それは彼女からすれば、の話なのだが。
「A」
「しゃ、社長っ!」
彼女が涙目で振り返れば銀色の髪に和服、そして腰には日本刀と個性的すぎる男性がいた。
彼女の名はAだ。
武装探偵社で怪我をしたら死ぬ、と囁かれているのは与謝野晶子。
Aは与謝野の妹である。しかし、こんなにも弱弱しいからといって舐めてかかっては死ぬ。
血、怪我を見れば豹変するのだ。
性格が変わり誰こいつ状態になる。電動のこぎりを片手に追っかけてくる悪鬼は何処のどいつだ!
もし彼女が一昔前の時代にいたのならば、侍にすぱーんと斬られているのではないか。
いやしかし、それを軽々と避け討ちにするのが彼女なのだけれども。
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十六夜 - 続き気になりすぎて夜しか寝れません!!!更新待ってます! (2022年8月7日 20時) (レス) @page14 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - 続きが気になります (2021年12月21日 20時) (レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
雪花 - とても面白かったです! 続きを待ってます! (2021年12月17日 16時) (レス) id: cd1c3bc336 (このIDを非表示/違反報告)
ナナナオ - 更新頑張ってください! (2020年8月23日 21時) (レス) id: 206c89cdd5 (このIDを非表示/違反報告)
ナナナオ - 与謝野妹,,,恐るべし! (2020年8月23日 21時) (レス) id: 206c89cdd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゅわ。 | 作成日時:2020年2月13日 20時