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Aはすがるような目で男性を見つめた。
男性はじっとAを見つめ返す。小さな沈黙が走った。
20秒ほどたち、負けたのは男性だった。さっと目線をAから外す。
代わりに
「…行ってこい」
背中をおされた。
本音を言うと、男性も行かせたくなかった。行かせたくなかったのだ。
しかし、もう約束をしてしまった。
今更断りを入れるだなんて顔が立たない。
「い、いやだぁっ！行きたくないっ！殺されちゃうっ！姉さん！いやだぁっ！治さん助けてっ！」
最後の希望とでもいうようにAは手を伸ばした。
しかし、それは空を切った。正確には、つかめなかったのだ。
治と呼ばれた男はデレデレと嬉しそうに手を伸ばしたのだがそれは眼鏡の男によって取り押さえられプロレス技をかけられた。お陰でごきごきと骨が鳴いている。
「じゃあ！Aさん行きましょう！」
それはそれはすんばらしい笑顔で、先程の涙は何処へ行ったのかと思うくらい嬉しそうに男はAの腕を掴んだ。
Aは抗う暇すら与えられずに、無理やりてきに、連れていかれたのだ。
武装探偵社からは、Aの名と悲鳴が響き渡った。
*
「あっ、あのぅ…」
びくびくと車の中で怯える姿は小動物だ。
Aは落ち着きなさげに、車の中を見渡した。
「はい、何でしょうか」
自動人形のように淡々と答える男性。
先程の人一倍喜怒哀楽が多い男性なのかと目を見張るほどである。
「ひィっ！あ、っ、い、いや…何でもないですっ！」
「…はぁ(…可愛い)」
暫く車に揺さぶられていると、古臭ぁい一件の屋敷の前で止まった。
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十六夜 - 続き気になりすぎて夜しか寝れません!!!更新待ってます！ (2022年8月7日 20時) (
レス) @page14 id: 5a52c0f3ec (このIDを非表示/違反報告)
雪女 - 続きが気になります (2021年12月21日 20時) (レス) id: ed2686deb5 (このIDを非表示/違反報告)
雪花 - とても面白かったです！ 続きを待ってます！ (2021年12月17日 16時) (レス) id: cd1c3bc336 (このIDを非表示/違反報告)
ナナナオ - 更新頑張ってください！ (2020年8月23日 21時) (レス) id: 206c89cdd5 (このIDを非表示/違反報告)
ナナナオ - 与謝野妹，，，恐るべし！ (2020年8月23日 21時) (レス) id: 206c89cdd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゅわ。 | 作成日時：2020年2月13日 20時
