出会いの形は知っている

6年前 ページ7

in公園

？「ねぇ君、なんで泣いてるの？」

見上げたそこには茶色がかった髪が夕日に照らされ光っている女の子がいた

雅「お母さんが僕を置いて出ていっちゃって
お父さんも仕事で帰ってこないんだ」

？「そっか、さみしーの？」

雅「うん、いつも1人だから」

？「それならもう大丈夫だね！」

雅「え？」

？「だって私がいるでしょ？
私がずっとそばに居てあげる！」

雅「本当に？」

？「うん！はい、約束！」

俺たちは夕日が輝いてる公園で指切りをした

？「私、立花彩よろしくね！」

雅「俺は坂本雅之！」

彩「じゃあまーくんだね！よろしくまーくん」

雅「よろしく彩ちゃん！」

彩「あ、もうこんな時間！早く帰んないと
じゃあ明日もこの公園でね！」

そして彩は次の日もその次の日もずっと会いに来てくれた

でも、幸せはずっとは続かなかった

彩「え、転校？」

雅「うん、来月のはじめに」

彩「そっか、さみしくなるね」

雅「でも、きっと会いに来るから！
だからその時まで忘れないで待っててね」

彩「うん、約束！
あんまり遅くなったら怒るからね？」

俺たちは出会った日と同じように指切りをした


中1になってあの公園に行った時
公園の前を歩く君を見つけて運命だと思った
…君があいつらと一緒にいなければ

現在→←雅之の過去

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す