出会いの形は知っている

ここはどこ ページ31

彩「…ﾝﾝｯ…」


目が覚めると全く知らない場所にいた

彩「ここ、どこ…」

確か章と一緒に帰ってて…


章「おはよう、目が覚めた？」

彩「章、ここはどこなの…」

章「これでやっと邪魔な奴はいなくなったね」

彩「何のことなの」

章「彩は知らないかもしれないけど
俺はずっと彩を知ってたよ
ずっとこの日を楽しみにしてたんだ」


彩「あ、き…」

目の前にいるのが章には見えない…

章「俺はずっと孤独だったんだ
会う奴らはみんな雅之に取られていった
そんなある日、俺は君に一目惚れした
本当は雅之より先に俺が見つけたのに
気づいたら雅之に取られてた」


この人は本当に章なの？

章「やっと、手に入った」


私はこの笑顔を知ってる？


彩「章…私帰りたい」

章「…許さない、
俺から離れるなんて許さない」

そう言って首を絞められた


彩「…ｯ…あ…き……」

章「彩も俺を見捨てるのか？
彩、お願いだ、俺のこと好きになれよ
雅之じゃなくて俺のことを…」

そこで私は意識を手放した

…………

なんだろう、ここ

確か前にもここに来た

雅「彩、」

彩「雅！！！」

雅「彩、俺が言えることじゃないかもだけど
雅章のこと思い出してあげてくれないか」

彩「章のこと？」

雅「それで、許してあげてほしい」

え、待って、まだ行かないで！！

〜回想〜

雅「彩ちゃん、本当に来てくれたんだ！」

彩「当たり前でしょ、約束したじゃない」

雅「彩ちゃん、見えるかな
あそこの電柱の所の男の子」

彩「うん！知り合いなの？」

雅「俺の弟なんだ！」

彩「じゃあ、一緒にお話ししよ！」

雅「ごめん、俺にはできないんだ
父さんが雅章とは話すなって…」

彩「そんなんだ…」

雅「だからさ彩ちゃん、もし雅章が
話しかけてきたら一緒に話してあげて」

彩「うん！分かった」

雅「すごく、良い奴なんだ！俺の自慢の弟」

……………………………………………………

思い出した！！

うそ→←一目惚れ

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