〈浅沼晋太郎〉クールな兄に愛され過ぎてマジで困ってます。

§45→お兄ちゃんと私 ページ46

「ん〜……眠い」


『あ、もうここで寝ないでよ！！もうすぐ新幹線来るから』


私達は駅のホームで新幹線を待っていた。


お兄ちゃん、いつもより早く寝たのに何でこんなに眠いの……。


『あ、来たよ！』


新幹線が来たので指定された席へ移動し、座った。


お兄ちゃん、すごい眠そう……って寝てるし。


でもお兄ちゃん……私のために色々と大変な所も元気よくやってて……疲れたんだよね。


『……お兄ちゃん、ありがとう』


あと。


『好きだよ』


そう伝えた。


まぁ、寝ちゃったから聞こえてるわけないか！


「俺も」


………え？


「俺も好きだよ」


ええぇ！？何で起きてるの！？


『お、お兄ちゃん！起きてたの！？』


「うん！Aが何か言ってくれるかな〜って思って寝た振りしたんだ……好きだよって可愛過ぎか」


うわぁぁ……めっちゃ恥ずかしい。お兄ちゃん騙しやがって！！


「Aったら本当可愛い。こんな可愛い妹なんていないよ」


『うるさいっ………何で聞いちゃうんだよバカお兄ちゃん』


「油断するAも悪いんだよ……キスしてきたら確実に襲ってたけどな」


『え！？』


襲うって………兄妹であんな事やこんな事するって事！？


「………ったく顔真っ赤にしちゃって」


お兄ちゃんはニコッと笑いながらくしゃくしゃと私の頭を撫でた。


お兄ちゃんと私は誰よりも幸せそうにニコッと笑い合った。


お兄ちゃん、大好き。いや、世界一大好き！

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