〈浅沼晋太郎〉クールな兄に愛され過ぎてマジで困ってます。

§32→純粋な心 ページ33

「まさかAちゃんが晋太郎さんの話するなんて……ビックリしちゃった」


『え、そう？まぁ、最初は愚痴しか言ってなかったもんね〜』


「……でも良かった」


……えっ？


「これからもずっと仲悪かったらどうしようって思ってたから。でも2人とも……中身は純粋でお互いの気持ちが伝わっていたのよ………本当に兄妹っていいわね〜羨ましいわ」


マネジャー……。


マネジャーはいつも私とお兄ちゃんの事を見てくれていた。


『純粋か〜……私もお兄ちゃんも色々と危ない気がするけどね…』


「Aちゃん純粋じゃないの？」


急に絶望に堕ちたような顔するのはやめよ！？


ずっと私が純粋な心の持ち主だと思ってたの！？


『ちょ、マネジャー！？お兄ちゃんみたいなイヤラシイ事しないから大丈夫大丈夫！！』


「あ。良かったぁ………」


一瞬で表情変わるマネジャー怖いな…。


「ただいまー！」


あ、お兄ちゃん帰って来た！


『お兄ちゃんおかえりー！』


「ただいま、A〜。マネジャーと2人で何してたんだ？」


『女子トークしてた！』


「女子トークといったら恋バナだよな………ってもしかして！？俺よりも好きな人が！？」


んんん！？何でそうなるんだよ！！


お兄ちゃんって……頭いいくせにこういう時は馬鹿。


『恋バナじゃないってば！！』


「恋バナじゃなければ何なんだよ！！教えろよ〜A！」


『ここで暴れないでぇぇぇぇぇ！！』


今日も浅沼兄妹は元気です。


「……今日も元気ね〜」

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