〈浅沼晋太郎〉クールな兄に愛され過ぎてマジで困ってます。

§25→女の子って弱いんだよ！ ページ26

『うぅ……ん。あれ……ここ楽屋？』


「よかった……目が覚めて。ったく心配したんだぞ！」


『ごめん……お兄ちゃん』


起きたら横にお兄ちゃんとマネジャーが座っていた。


私……収録場でぶっ倒れたんだね。


「無理するなよって言ったのに……我慢するのは良くないぞ」


「そうよ。女の子ってそんなに強くないんだから」


「んで、熱じゃなかったら………まさかA……今"女の子の日"？」


分かってるんだったら口に出さないでよ！男にそれ言われるのめっちゃ恥ずかしいんだからね……！


『………そうだよ。恥ずかしいから言わないでよ…』


「！！………あ、ごめんっ」


何でお兄ちゃん今更顔赤くするの。まさか……当てずっぽう！？


「Aちゃん。午後からのラジオ収録はキャンセルしたから今日はもうゆっくり休みなさい」


『ありがとうマネジャー』


するとお兄ちゃんが優しくお腹を摩ってくれた。


「………こうすれば、少しは楽になるだろ？」


『……うん！』


「じゃ、Aちゃんはしばらく寝てなさい」


私が眠りにつくまでお兄ちゃんはお腹を摩ってくれた。


…男の人ってあんまり苦痛する物無いから何か羨ましい。


意外と女の子って傷つきやすい生き物だし、痛みが長く続く。


女の子って弱いんだよ──────

§26→お兄ちゃんの収録現場→←§24→うっ………最悪。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す