〈浅沼晋太郎〉クールな兄に愛され過ぎてマジで困ってます。

§18→恥ずかしいから！！ ページ19

"Aって本当に可愛いよな〜！さすが俺の妹！"


"ほらっ！恥ずかしがるなよ〜"


"お兄ちゃん、ずっと傍にいるから……"


何でお兄ちゃんの夢ばっか見るんだろう。


…どうしてこんなに嬉しいんだろう──


────────────────


『んっ………ぅ』


あれ……いつの間に寝てたんだ私。


体がすごく暖かいしお兄ちゃんの匂いがする…………ん？？


お兄ちゃんの匂い………？


パチッと目を覚まし後ろを向くとお兄ちゃんが私を包み込むように寝ていたのだ。


『っ！？』


え、何でお兄ちゃん居るの！？何で何でっ！？


「ぅ………ん、A起きたんだ」


『お兄ちゃん何で居るの！ラジオ収録じゃないの！』


「それはとっくに終わったよ。ちょっと鷲崎くん達と長話しちゃってね……」


あ、そうだったんだ。


「楽屋戻ってきたらAが寒そうに寝てたからそっと抱きしめて寝たの」


寒そうに寝てたなんて……全く記憶に残ってない。


「Aったら本当に可愛いよな〜！寝言まで言っちゃって！」


え。


「"お兄ちゃん、お兄ちゃん"ってずっと俺の事呼んでたんだよ〜。そんなに寂しかったの？」


『はぁ！？何言ってんのお兄ちゃん！べ、別に寂しくないし』


「ほらっ！恥ずかしがるなよ〜」


寂しくないし……あとお兄ちゃんが夢に出てきたなんて……絶対に言えない。恥ずかし過ぎる。


「…大丈夫、お兄ちゃんがずっと傍にいるから」


え……？さっき夢で言ってた事と同じ。


ま、まさか！？


これってデジャヴ……。

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