五話「朝日」 ページ5
目を開けると、4人が固まって眠っていた。
アンターク、
フォス、
先生、
私、
先生を囲うようにして寝そべっている。
毛布が掛けられているから、2人かな…?
まだ眠っている3人を見て、微笑ましく思う
こうやって見ると、本当の家族みたいだ。
ゆっくりと、起こさないようにして出て行く
「んん"っ〜…!」
朝日が心地よい。
宝石は太陽を食とするらしい。
「うん、美味しい…」
「yummyyummy…」
学校の探検でもしようかな。
"授業"も受けてみたい。
「あ、でも」
「今皆冬眠中なのか。」
「じゃあ無理かな〜」
「…会ってみたいな」
独り言をぼやいていると、辿り着いた。
大きなテントに。
滑らかなシルクの布で貼られたテント。
「なに、ここ」
「入ったら月人…とかやめてよね〜」
恐る恐る入口を見つけて潜る。
すると、布を被せられた宝石達。
「死ッ…?!」
んでいる訳では無かった。
ちゃんと規則正しい寝息が聞こえる。
「よかった…」
声を潜めて、一人一人顔を見ていく。
「ぅわ…!」
ダイヤモンド。
天使みたいに綺麗な宝石ちゃんだぁ…。
その隣に眠っていたのは、黒い髪の子。
名前は分からない。石炭?
な訳ないよね。宝石のはずだから
でも石炭くらいしか知らない。
(ダイヤちゃん、石炭ちゃんで覚えよ)
「…あれ」
シーツが1枚余っている。
はて、誰だろう。
「あ…フォスくん?アンターク」
ピンと来た。
そうと来たら、返しに行かないと。
━━━━━━━━━━━━━━━
「ぁあ?!ありがとう!」
フォスは毛布を抱き締めた。
「どういたしまして」
アンタークは腕を組んで様子を見ている
まだ、警戒されてる?
「アンターク、来いよ!」
数十m離れた場所に居る。
「ごめんね、コイツ一人っ子体質でさ」
「なんだそれは…」
側まで来てくれる。
「先生が授業してくださるらしいぞ。」
「それまで僕達と遊んでいい〜ってえ!」
「たっくさん遊ぼっ!ねっ!」
ニコッ、と優しい笑顔。
うん、かわいい…。
可愛い…。(噛み締めてる)
「いいよ、なにするの?」
「トランプ!」
トランプをする事になった。
これがまた意外で、アンタークはババ抜きのルールを全く知らなかった。
「これは?」
「JOKER。」
「JOKER…」
「当たっちゃ駄目なやつなの」
「ふふん!引き悪いね!アンターク!」
「うっ、うるさいな…もう1回戦だ!」
結局、お昼になるまでやったけれど
アンタークが勝つ事は1度もなかった。
4人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ましゅ | 作成日時:2022年11月24日 21時