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(勇次郎side)





背中にかかる、人一人分の重さと暖かさ。



腕に感じる、柔らかい足の感触。



首筋を(くすぐ)る、ふわっとした黒髪。



耳元で聞こえる、気持ちよさそうな規則正しい呼吸音。





……あれ…何で僕…A背負ってるんだっけ……



何でこんなめんどくさいこと自ら引き受けたんだっけ



………まぁいいや、考えても分かんないことは分かんない





少しずり落ちてきたAを背負い直し、教えてもらったAの家への道を歩く。



さっききていた迎えの連絡を無視しただけに、家に帰るのが少し億劫。



『ふう』と一息吐き出せば、今までダランとしていたAの腕にキュッと力が入った。







「…あ……A起き_______



「んん…すー、すー……」







…うっそ、まだ寝てる?



ほんとに起きないし…そのうち起きるかと思ったのに



もう着きそうだから起きてくれるとありがたいんだけど







「Aー?」



「…すー、すー……」







呼び掛けても反応なし。





……勝手に部屋入るのは流石に気が引けるんだけど…



森田さんから許可取ってるとはいえ…





Aは一人暮らしらしく、親に迎えに来てもらうわけにもいかないらしい。



今は森田さんが親代わり的な感じらしく、家のスペアキーを貸してくれたから(会って初日でこんな信頼していいのかって思ったけど)、家に入ることが出来るは出来る。





出来る…けど……



数年ぶりにあった男に家に入られるとか…



そういう気が全く無いにしても、仮にも男と女なわけだし



……Aはそういうこと気にしないか…



…でも…流石に……



ああぁぁーーーーーーーー、めんっどくさ



もういいや、入っちゃお



元はAが寝て起きないせいだから



うん、無心無心





そう決め、Aを完全に僕の背に寄りかからせて片手で支え、空いた片手でロックを外してドアを開ける。







「…おじゃまします」







自分の靴を脱いだ後、何とかAの靴を脱がせてワンルームの部屋に入る。



ただ無心で何も考えず、置いてあるベッドにすぐ下ろそうと_______







「…えっ……」







腕どころか足まで僕の身体に絡めてきたA。



きゅっと力は込められる一方で離してくれそうにない。





……いやいやいや…困るんだけど…?




 

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若葉 - あぁぁぁぁ!!待ってましたぁぁ!私の好みにドストライクです! (2022年11月19日 16時) (レス) @page28 id: 7981b3d9d1 (このIDを非表示/違反報告)
朔藍(プロフ) - ひよっこさん» 大丈夫ですよー!ご心配ありがとうございます。 (2022年8月3日 19時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
ひよっこ - 掛け持ちして体、特に頭は大丈夫ですか‥?パンクしていませんか (2022年8月3日 17時) (レス) id: 91bebd90a7 (このIDを非表示/違反報告)
朔藍(プロフ) - ひよっこさん» 私はどっちも好き…ですね……曲を聴きながら書くことが好きなんですけど、好きな曲が一筋縄ではいかなかったり切なかったりするストーリーの恋愛曲が多くて。そういうのを聴いてると自然と物語もそっち寄りに…って感じです… (2022年8月1日 17時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
ひよっこ - 朔藍さんは甘々とシリアス どっちがお好きですか、私は甘々と溺愛系が好きです。 (2022年8月1日 15時) (レス) id: 91bebd90a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朔藍 | 作成日時:2022年7月30日 20時

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