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(貴方side)





ココアの名付け方が謎にツボったらしい勇次郎。



そのうち笑いは引くだろうと思ったのに、未だにお腹を抱えながらめちゃくちゃ笑いまくってる。







「そんなに笑ってさ、私にもココアにも失礼じゃない??」



「ぶはっ、ごめんごめ…ぶふっ、あっはははは」







裏表なんかないそのままの素の笑顔で笑う勇次郎に少し苛立ちつつもどこか感じる安心。





何が原因でいつもの勇次郎とは雰囲気も表情も違ったかなんて、私には分からない。



分からないけれど、それを詮索するつもりはない。



誰にだって秘密にしておきたいことがあるだろうから。



現に私だってそうだから。





だから私は、ほんのちょっとだけ



勇次郎の心に安心や余裕をつくれたら



勇次郎の気分を変えられたら、それで十分だ。





いつもの勇次郎と違って、落ち着かなかったから。





ただ、それだけ。





この場所に勇次郎を引っ張ってきた理由は、それだけのはず。







「ねぇA」



「なに?お、やっと笑い落ち着いた」



「ここさ、花火綺麗なんでしょ?」



「うん。めっちゃ綺麗」



「今年から毎年ここで見よ。二人で」



「でも今年の夏祭りもう無くない?」



「じゃああるとき」



「一緒に?…別にいいけど」







理由は分からずも頷けば、何故か勇次郎は私の頭に手を伸ばしてくる。







─────────ドクン







勇次郎は、一つ年下なのに



勇次郎は中学生で私は高校生なのに





手……おっきい…あったかい



勇次郎……男子…なんだな…





そんなことばかり思ってしまって、何故か動けない。



いつの間にか下がっていた視線を上げれば、紺瑠璃色の瞳と視線が絡んだ。







「ゆう…じろう…サン?あの…頭…なんで撫で_______



「っ!………なんでも…ない」







これまた何故か勇次郎は瞳を見開きバッと手を引いた。







「……別に…深い理由なんてないから」



「分かってるってば」







いつものノリ



うん、それだけ



それだけなんだからさ…



……早く顔の熱…引いてくんないかな…




 

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若葉 - あぁぁぁぁ!!待ってましたぁぁ!私の好みにドストライクです! (2022年11月19日 16時) (レス) @page28 id: 7981b3d9d1 (このIDを非表示/違反報告)
朔藍(プロフ) - ひよっこさん» 大丈夫ですよー!ご心配ありがとうございます。 (2022年8月3日 19時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
ひよっこ - 掛け持ちして体、特に頭は大丈夫ですか‥?パンクしていませんか (2022年8月3日 17時) (レス) id: 91bebd90a7 (このIDを非表示/違反報告)
朔藍(プロフ) - ひよっこさん» 私はどっちも好き…ですね……曲を聴きながら書くことが好きなんですけど、好きな曲が一筋縄ではいかなかったり切なかったりするストーリーの恋愛曲が多くて。そういうのを聴いてると自然と物語もそっち寄りに…って感じです… (2022年8月1日 17時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
ひよっこ - 朔藍さんは甘々とシリアス どっちがお好きですか、私は甘々と溺愛系が好きです。 (2022年8月1日 15時) (レス) id: 91bebd90a7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朔藍 | 作成日時:2022年7月30日 20時

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