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(貴方side)
柴崎君とひよりんに渡すお菓子はクッキーとパウンドケーキにした。
甘さ控え目のものと、甘めのレシピでそれぞれ2種類ずつ。
折角作るなら私と勇次郎は甘めがいいかなと思い、甘めのレシピも追加された。
作る量が倍になるけど……まあいっか
結構時間がかかるかもしれないけど今日は金曜日だから課題は週末に回しちゃえば今日しなくても大丈夫だし
勇次郎、今日は遅くなるかもって言ってたし
夕飯を先に作り終え、そんなことを考えながらお菓子作りに取りかかる。
何度も作ったことがあり、レシピはほぼ覚えている甘めのレシピと
覚えてはないけど前に作ったらお姉ちゃんに好評だった甘さ控え目のレシピ。
**
ひたすら無言で材料と格闘すること3時間。
無事3種類全て作り終え、ラストの甘めのクッキーが焼き上がったところだ。
オーブンを開けてみれば甘い香りが漂ってくる。
鉄板とクッキーを冷ますため、オーブンから出し置いておく。
無事全種類成功したことに一安心。
「よかったー、上手くいって」
「クッキー?」
「え?うわっ!」
「ははっ、うわってなに、うわって」
「………おかえり。(そんな笑わなくても)」
「うん、ただいま。カッコが丸分かりだから」
帰宅早々、彼は楽し気に笑っている。
そりゃあ誰もいないって思ってたのにいきなり背後から声が聞こえたらビビりますよ。変な声も出ますよ
「作ったの?美味しそ。食べていい?」
「まだ食べちゃダメだよ」
「いいじゃん。ちょっとだけ」
「あげるやつ選んでからだったら食べていいからー」
「お腹空いてるから今食べたいー」
「だから……あ、ちょっと!」
私の後ろから手が伸びてくる。
細長くて骨張っているその手は迷うことなくクッキーを掴み、口に運んでいく。
「やっぱり美味しー、もーいっこちょうだいよ」
「ダメだってば!ほんとに食べたし!」
「だって美味しいんだもん」
「あ、ありがと……でも!ダメなものはダメー!お腹空いてるんでしょ、夕飯用意するから、そこ退い____
「あと3つくれたら退くよ」
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あーー(プロフ) - ハリネコさん» 朔藍です。宮永はまだまだ出します!他のオリキャラも(作者の気が変わらなければ(笑))これからも読んでいただけると嬉しいです!! (2022年1月26日 23時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
ハリネコ(プロフ) - あーーさん» やっぱ面白かったです!あ、これ私の本アカです。宮永キー人物だ…! (2022年1月26日 21時) (レス) @page34 id: 6af24d38bc (このIDを非表示/違反報告)
あーー(プロフ) - ハリネコさん» 朔藍です。ほんっとにコメントありがとうございます!最高の褒め言葉です…! (2022年1月17日 18時) (レス) @page28 id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
ハリネコ - いや、なんかもう最高ですね( ´∀` )b (2022年1月17日 17時) (レス) @page28 id: 690aee62a7 (このIDを非表示/違反報告)
あーー(プロフ) - ハリネコさん» こんばんは、朔藍です。4度目のコメント本っ当にありがとうございます!この作品、なんせ作者の妄想ですので!夢小説ですので!(笑)勇次郎これからも凄いかもです(笑)これからもよろしくお願いします! (2022年1月9日 0時) (レス) id: 7586c4e066 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:朔藍 | 作成日時:2022年1月1日 7時