早く堕ちろよ【糸師凛】

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ふかふかベッドの上にてスマホを放り投げてる只今、朝6時半。ちなみに私がアラームをかけたのは7時です。私はアラームの前に起きることなんて年に1.2回あるかないかの人間です。



そんなもんで今日も自ら起きたわけではない。鬼電。鬼電で起きました。めっちゃ気持ちよく寝てたら枕元に置いてあるスマホが通知音を鳴らしまして。止まる気配皆無すぎてさすがに起きて出ました。







「…さえくん……あさはやすぎ……」



「“青い監獄(ブルーロック)”行くぞ」



「かいわして……え、“青い監獄(ブルーロック)”？ え、ま、待って、アポは？アポ取ったの？」



「そんなもん要らねえだろ」



「いやいるよ！？めっちゃいるよ！？」



「さっき連合に連絡入れた」



「こんな朝っぱらに連絡しても気付かれないよ……

私アポ取って来るからさ、午後行こ」



「なるべく早くしろ」



「了解デス」







っあ〜〜〜〜、ベッド出たくない〜〜〜〜……出るけどさぁ……起きないと…



眠い眠い寝よう寝ようなどと囁いてくる脳内の悪魔をなんとか追い払い、ベッドから出て即出かける準備。



鞄からヘアアイロンを引っ張り出してコンセントを差して電源をつける。顔を洗って化粧水と乳液を染み込ませながら服どーしよーーと働かない頭を動かそうと試みる。



ていうかこんな朝早く行っても……あ、そうじゃん。今のは自由に仮眠を取りながらやってるから…多分この時間でもやってるな……





起きて30分後、あくびを噛み殺しながら“青い監獄(ブルーロック)”へ向かう。



こんな朝にバスがあるはずもなく。あのえぐい坂をなんとか歩き切った。










**










無事絵心さんの許可を得られ、ホテルに帰ろうと廊下を歩く。ていうか冴くん何時に起きてたんだろ…いつも朝は走りに行ってるっぽい…し……………え、え！？







「凛どしたの！？鼻血！？」







角を曲がったら何故か鼻血を手で拭っている凛と遭遇。うっそ。でもとりあえず手当てしなきゃだよねこれ。







「こっち行こ！」







鼻に手の甲を当てたまま目を見開く凛を引っ張る。行く先は、アンリさんが用意してくれた私の部屋。




　

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